「Xの運用を学べば、自分にも稼げるかもしれない」。 そう思ってLINE登録した先に、カウントダウン付きの動画や、数万円台の教材が並んでいた——という声が、 タダシのところにも届いている。 なまいきスクールは、X(旧Twitter)で発信する「なまいきくん」が案内する、 X運用ノウハウの販売だ。 ただ、2026年7月には、 なまいきくん本人が「クレジットカード7枚で550万円の契約をさせた」としてXで謝罪する出来事があった。 止めもしないし、押しもしない。 申し込む前に、タダシと一緒に確かめておきたいことがある。 なお、この記事は「なまいきスクール」「なまいきくん」「株式会社リード」を違法・詐欺と断定するものではない。 タダシが公開情報で確認できた事実と、確認できなかったことを分けて、 淡々と整理していく。

この記事の要点

X運用ノウハウを教える「なまいきスクール」。 発信者「なまいきくん」のX投稿と、運営会社とされる「株式会社リード」について、国税庁の法人番号公表サイトや特定商取引法の表示をもとに、タダシが確認できた事実と確認できなかったことを整理する。 2026年7月には、運営者本人がクレジットカード7枚・550万円の契約をめぐって謝罪する出来事もあった。

この記事の目次
  1. なまいきくんという発信者について、確認できること
  2. 運営会社「株式会社リード」の実在を、国税庁の法人番号で確かめる
  3. LINE登録後の勧誘導線と、特定商取引法の表示を確かめる
  4. クレジットカード7枚・550万円の契約と、本人の謝罪をめぐる経緯
  5. 口コミ・相談から見えること
  6. 判断するときに押さえたいこと
  7. 出典・参考情報

なまいきくんという発信者について、確認できること

なまいきスクールを案内しているのは、 X(旧Twitter)で発信する「なまいきくん」というアカウントだ。 プロフィールには「どこにでもいるただのチー牛おぢ」と一行だけ書かれている。 アカウントは2011年4月に作られたもので、 タダシが確認した範囲ではフォロワーは4万人前後とされている。

プロフィール画面には、「総売上128,683,008円」という数字が本人によって掲げられている。 これは発信者自身が公表している数字であり、 金額の根拠となる一次情報をタダシは確認できていない。 広告では「1ローンチ1798万売った」という文言も使われているが、 こちらも同様に裏付けは確認できなかった。

「実績0からXを伸ばした方法を知りたい」「1ポスト何十万円アフィが売れる熱狂ファンを作りたい」といった文言も、 教材の広告に並んでいる。 X上の自己申告の数字と、広告のコピーは、 あくまで発信者側が示した情報として扱う必要がある。

なまいきくんのX(旧Twitter)プロフィール画面
なまいきくんのX(旧Twitter)プロフィール画面より。「総売上128,683,008円」という自己申告の数字が掲げられている。

運営会社「株式会社リード」の実在を、国税庁の法人番号で確かめる

なまいきスクールの特定商取引法の表示には、 事業者の名称として「株式会社リード」という商号が記載されているとされる。 会社が本当に存在するかどうかは、誰でも自分で確認できる。 タダシは、国税庁 法人番号公表サイトで、 この法人番号を直接検索してみた。

検索の結果、法人番号6010701047011は「株式会社リード」に対応しており、 法人としての登記の実在をタダシ自身が確認できた。 本店の所在地は「東京都品川区大崎3丁目1番5号ルミネ五反田第2・202号室」で、 特定商取引法の表示にある住所と一致している。 法人番号の指定年月日は令和6年(2024年)12月18日で、 新規指定と表示されていた。

会社としての設立からは、まだ1年9か月ほどしか経っていないことになる。 所在地・法人番号が一致していることは確認できたが、事業の実態や事務所の勤務実態までは、 タダシには確認できなかった。 運営元の存在そのものが確認できない副業案件と比べれば、 この点は正直に評価してよいところだと思う。 なお「株式会社リード」という商号を掲げる案件は他にもあり、 「プロジェクトDRIVE」は怪しい副業?相澤舞雪・株式会社リードを公開情報で確かめるでも確認している。

国税庁法人番号公表サイトに表示された株式会社リードの情報
(出典:国税庁 法人番号公表サイト「株式会社リードの情報」)

LINE登録後の勧誘導線と、特定商取引法の表示を確かめる

なまいきスクールへの入り口は、LINE公式アカウント「なまいきくん」への登録だ。 友だち登録をすると、10秒程度のアンケートに答えるよう案内され、 その後に48時間限定というカウントダウン付きの動画ページへ案内されるという。 登録直後に届くメッセージには「あなたはこのLINEに登録してしまいました」という書き出しで、 アンケートに答えると講義動画をプレゼントする、という案内が続くとされている。

カウントダウンや期間限定の表示で契約を急がせる手口については、 消費者庁も他分野で「実際の残り時間とは限らない」と注意を呼びかけている。 似た構造のLINE勧誘導線は、 「PROJECT ANGEL」は怪しい副業?篠原一・「はじめて.net」を公開情報で確かめるでも確認した。

動画を見たあとは個別に金額が提示され、 決済はクレジットカード払いのみとされている。 公開されている教材は「The.X」(49,800円)や「掌握」(89,800円)など7種類で、 9,800円から89,800円までの価格が特定商取引法の表示に並んでいるという。 ただし、スクールそのものの金額はこの一覧には書かれておらず、 申し込み手前まで進まないとわからないとされている。

特定商取引法の表示には、事業者の氏名・住所に加えて、 消費者庁の特定商取引法ガイドが求める電話番号の記載も必要とされる。 参考にした情報によれば、なまいきくんのページには電話番号の記載が見当たらず、 連絡手段はメールと公式LINE、DMに限られているという。 この点をタダシ自身が直接確認したわけではないため、参考記事による伝聞情報として扱う。

返金についても「サービスの性質上、原則致しかねます」という記載があるとされ、 例外は内容や商品に不備がある場合に限られるという。 お金を入れる前に、返金条件がどこに・どう書かれているかを確認しておきたい

なまいきくんのLINE公式アカウント「友だち追加」画面
なまいきくんのLINE公式アカウント「友だち追加」画面より。

クレジットカード7枚・550万円の契約と、本人の謝罪をめぐる経緯

2026年7月26日、なまいきくん本人がXで謝罪を投稿したという。 内容は、収入の少ない人にクレジットカードを7枚作らせ、合計550万円の契約をさせた、 というものだ。 改善策として、審査の厳格化や、 支払い能力のない人への販売の見直しを挙げたとされている。

一方で、契約したとされる利用者からは「自殺を考えた」「状況を知っていたはずだ」という反論も出ているという。 これらはいずれも、タダシが直接裏を取れていない、X上の投稿を通じた伝聞情報だ。 謝罪の投稿自体があったことは、 少なくとも何らかの出来事があったことを示していると考えられる。

1枚のカードには利用限度額があるため、 550万円をまとめて払うには複数枚に分ける必要がある。 仮に550万円を24回の分割で組んだ場合、月々の支払いは23万円前後になる計算だ。 稼げるかどうかにかかわらず、分割払いの請求は毎月届く、 という点は申し込む前に計算しておきたい。

高額な情報商材の契約でクレジットカードを複数枚使わせたり、分割払いを勧めたりする手口について、 国民生活センターは次のように注意を呼びかけている。 「何枚ものクレジットカードで決済を小分けにするケース」「リボ払いで決済させるケース」があり、 中には多重債務になってしまった事例もみられるという。 この注意喚起はなまいきスクールを名指ししたものではないが、 手口の型としては重なる部分がある。

なまいきくんの謝罪をめぐるX上のトレンド要約
なまいきくんの謝罪をめぐるX上のトレンド要約より。

口コミ・相談から見えること

なまいきスクールをめぐっては、成果が出たという声と、疑う声の両方があるという。 「10日後に10万円、30日後には20万円稼げた」という体験談もあるとされるが、 紹介報酬が入る形で書かれた記事だとされ、そのままでは判断材料にしにくい

一方で、2025年8月16日には「悪質な情報商材屋なのでしょうか」という質問がQ&Aサイトに投稿されていたという。 投稿の時期は、2026年7月の謝罪よりおよそ1年早い。 口コミ・評判は、あくまで二次情報であり、タダシはこれらを判定の根拠にしない。

同種の高額プラン契約をめぐる相談は、 なまいきスクールに限らず各地の消費生活センターに寄せられているという。 消費者庁は2025年6月26日、 簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者について、注意喚起を行っている。 この注意喚起は別の事業者を対象としたものであり、 なまいきスクールを名指ししたものではない

似た構造の投資スクール・情報商材については、 YouVoice Academy(畑耕平)は信じてよい?特商法の価格表示を確認でも、特定商取引法の価格表示を確認している。

なまいきくんに関するYahoo!知恵袋への質問投稿
(出典:Yahoo!知恵袋への質問投稿より)

判断するときに押さえたいこと

なまいきスクールについて、タダシが確認できたことをまとめる。 運営会社「株式会社リード」は、 国税庁の法人番号公表サイトで法人としての実在が確認できた。 所在地も、特定商取引法の表示と一致している。 一方で、参考にした情報によれば特定商取引法の表示に電話番号の記載が見当たらないこと、スクール本体の金額が公開されていないこと、 そして2026年7月にクレジットカード7枚・550万円の契約をめぐって本人が謝罪する出来事があったことも、タダシが整理できた事実だ。 教材が届いて成果が出たという声がある一方で、支払いだけが残っているという相談も、 タダシのところに届いている。 なまいきスクール、なまいきくん、株式会社リードを、 違法・詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、契約の前に、総額と支払い回数を書面で確認してほしい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

申し込む前の確認リスト
  • 運営会社を、国税庁の法人番号公表サイトや特定商取引法の表示で自分でも検索してみたか
  • 特定商取引法の表示に、電話番号や返金条件がどう書かれているか(書かれていないか)を確認したか
  • 広告や勧誘文にある「総売上」「実績」の数字を、裏付ける一次情報があるか自分の目で確かめたか
  • スクールやコンサルの総額を、契約書面で「分割ではなく総額いくらか」の形で確認したか
  • クレジットカードを複数枚使う・分割払いを勧められた場合は、国民生活センターの消費者ホットライン(188)に相談できることを知っているか
  • 「今だけ」「48時間限定」といった期間限定の表示に、契約を急がされていないか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報