結論:MERF・カーブスホールディングス・ エム・エイチ・グループ・東宝、 4社の数字は、 タダシが確認した範囲でおおむね公式発表と一致していた。 ただしエム・エイチ・グループの『2期ぶりで復配』という期数表現は、 一次資料の本文では確認できず、 東宝の物件売却の発表は、 東証の適時開示基準には該当しない『任意開示』だった。 この記事は『投資顧問クチコミポリス』を違法・詐欺と断定するものではない。 タダシが公開情報で確認できた事実と、確認できなかったことを分けて、淡々と整理していく。

この記事の要点

投資顧問クチコミポリス「8月18日みやけウォッチ銘柄」で紹介されたMERF・カーブスホールディングス・エム・エイチ・グループ・東宝4社の材料(配当予想の修正・自己株式消却・物件売却)を、各社公式の適時開示資料・決算短信と照合した。 数字はおおむね公式発表と一致していたが、エム・エイチ・グループの『2期ぶり』という表現は一次資料では確認できず、東宝の物件売却は東証の適時開示基準に該当しない『任意開示』だった。

この記事の目次
  1. まず、確かめる範囲を3つに分けておく
  2. MERF(3168):年間配当は前回予想30円→今回修正予想40円に増額、『10円増額』は一致
  3. カーブスホールディングス(7085):自己株式消却100万株・約1.1%は原文とそのまま一致
  4. エム・エイチ・グループ(9439):来期0.5円の復配は数字が一致、『2期ぶり』は一次資料に記載なし
  5. 東宝(9602):7物件・売却益3億円は一致、ただし『適時開示』ではなく『任意開示』
  6. 運営会社の実在・勧誘導線は、以前の記事で確かめた内容と今回もあわせて一致
  7. まとめ:3つに分けて見る
  8. 判断するときに押さえたいこと
  9. 出典・参考情報

まず、確かめる範囲を3つに分けておく

「投資顧問クチコミポリス」は、2026年8月18日に「8月18日みやけウォッチ銘柄」という記事を公開した。 管理人みやけが、決算による業績修正・増配・自社株買いなどの材料・IR情報(上場企業の公式発表)をまとめて紹介する日次コラムだ。

こういう記事を読むとき、タダシはいつも3つに分けて確かめるようにしている。 ひとつ目は紹介された決算・業績修正の数字が公式発表と一致しているか、ふたつ目は発信している運営者・事業が実在するものかどうか、みっつ目は記事の先にどんな勧誘導線が用意されているか——この3つだ。 評判やイメージではなく、公開情報だけで判断材料を積み上げる、そのための切り分けだ。

「みやけウォッチ」については、タダシはすでに6本の記事で確かめている。 『8月17日みやけウォッチ銘柄』のスタメン・カヤックなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた『8月14日みやけウォッチ銘柄』のネクソン・GMOペパボなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた『8月13日みやけウォッチ銘柄』のTHECOO・アカツキなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた『8月10日みやけウォッチ銘柄』のINPEX・三井金属など4社、材料はIRと一致する?照合してみた『8月6日みやけウォッチ銘柄』の花王・メルカリなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた『7月29日みやけウォッチ銘柄』のコメリなど4社、自社株買いはIRと一致する?照合してみたの6本だ。 今回は、その続きとして8月18日号に並んだMERF・カーブスホールディングス・エム・エイチ・グループ・東宝の4社の材料を、公式の適時開示・決算短信と照合していく。

参考記事「8月18日みやけウォッチ銘柄」のページ冒頭
投資顧問クチコミポリス「8月18日みやけウォッチ銘柄」の記事冒頭より。決算・材料株の情報がまとめられている。(画像:参考記事より)

MERF(3168):年間配当は前回予想30円→今回修正予想40円に増額、『10円増額』は一致

参考記事「8月18日みやけウォッチ銘柄」は、MERF(3168)について「今期配当を10円増額修正」と紹介している。

株式会社MERFが2026年8月17日に発表したMERF「特別配当および期末配当予想の修正に関するお知らせ」を確認すると、年間配当金の前回予想(2026年2月13日公表)は期末10.00円・合計30.00円だった。 今回の修正予想は期末20.00円(普通配当10.00円・特別配当10.00円)に、記念配当10.00円を加えた合計40.00円に修正されている。

差し引きすると年間配当金は30円から40円で10円の増額となり、参考記事の『10円増額修正』とそのまま一致していた。 あわせて、2026年8月31日を基準日とする期末配当20.00円(普通配当10.00円・特別配当10.00円)の実施も、同じ取締役会で決議されている。

  • 年間配当金(合計):前回予想30.00円→今回修正予想40.00円(+10.00円)
  • 期末配当の内訳:普通配当10.00円+特別配当10.00円+記念配当10.00円
株式会社MERF「特別配当および期末配当予想の修正に関するお知らせ」の1ページ目
株式会社MERF「特別配当および期末配当予想の修正に関するお知らせ」(2026年8月17日発表)。(出典:MERF公式IR資料)

カーブスホールディングス(7085):自己株式消却100万株・約1.1%は原文とそのまま一致

参考記事「8月18日みやけウォッチ銘柄」は、カーブスホールディングス(7085)について「100万株(1.1%)の自社株消却」と紹介している。

株式会社カーブスホールディングスが2026年8月17日に発表したカーブスホールディングス「自己株式の消却に関するお知らせ」を確認すると、会社法第178条の規定に基づき、消却する株式の数は1,000,000株、消却前の発行済株式総数に対する割合は約1.1%と明記されている。 参考記事の『100万株(1.1%)』とそのまま一致していた。

消却予定日は2026年8月26日。 ご参考として、消却後の発行済株式総数は92,857,493株、消却後の自己株式数は1,501,751株(消却後の発行済株式総数に対する割合約1.6%)になると記載されている。

  • 消却する株式数:1,000,000株(消却前の発行済株式総数に対する割合約1.1%)
  • 消却予定日:2026年8月26日
  • 消却後の発行済株式総数:92,857,493株
株式会社カーブスホールディングス「自己株式の消却に関するお知らせ」の1ページ目
株式会社カーブスホールディングス「自己株式の消却に関するお知らせ」(2026年8月17日発表)。(出典:カーブスホールディングス公式IR資料)

エム・エイチ・グループ(9439):来期0.5円の復配は数字が一致、『2期ぶり』は一次資料に記載なし

参考記事「8月18日みやけウォッチ銘柄」は、エム・エイチ・グループ(9439)について「2期ぶり0.5円で復配へ」と紹介している。

株式会社エム・エイチ・グループが2026年8月17日に発表したエム・エイチ・グループ「剰余金の配当(無配)に関するお知らせ」を確認すると、当期(2026年6月期)の期末配当は0円00銭(決定額)で、大幅な親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことを踏まえた無配と説明されている。 前期実績(2025年6月期)は0円50銭だった。

同日発表の決算短信「配当の状況」の表では、来期(2027年6月期)の期末配当予想は0円50銭(配当性向25.8%)と記載されている。 前期0.5円→当期無配→来期予想0.5円という推移そのものは、タダシが確認した一次資料の数字と一致していた。

ただし、『2期ぶり』という期数の表現は、タダシが確認したこの2点の一次資料の本文には見当たらなかった。 同時期の株探(kabutan)の見出しでも同じ『2期ぶり』という表現が使われており、これは報道の見出しに由来する可能性がある。 一次資料の配当推移だけを見ると、無配だったのは2026年6月期の1期分であり、『2期ぶり』と断定できるかは、タダシが確認した範囲ではわからなかった。

  • 当期(2026年6月期)配当:0円00銭(無配、大幅な当期純損失を理由と説明)
  • 前期実績(2025年6月期):0円50銭
  • 来期(2027年6月期)予想:0円50銭(配当性向25.8%)
  • 『2期ぶり』の表現:タダシが確認した一次資料の本文では見当たらず
株式会社エム・エイチ・グループ「剰余金の配当(無配)に関するお知らせ」の1ページ目
株式会社エム・エイチ・グループ「剰余金の配当(無配)に関するお知らせ」(2026年8月17日発表)。(出典:エム・エイチ・グループ公式IR資料)

東宝(9602):7物件・売却益3億円は一致、ただし『適時開示』ではなく『任意開示』

参考記事「8月18日みやけウォッチ銘柄」は、東宝(9602)について「地方・郊外立地の7物件を売却することに伴い27年2月期に売却益3億円を特別利益に計上」と紹介している。

東宝株式会社が2026年8月17日に発表した東宝「不動産保有方針の見直しに伴う物件売却に関するお知らせ」を確認すると、売却対象はつくば建物・牛久建物A〜D棟・甲府昭和建物・旭川駐車場の7物件(帳簿価額合計14.3億円、2026年2月期末時点)。 本件7物件の売却完了に伴い、合計で約3億円の固定資産売却益を特別利益として計上する見込みと明記されている。 7物件・売却益3億円という数字は、参考記事の記載とそのまま一致していた。

計上時期についても、資料には「各物件の引渡し完了に応じて順次、特別利益を計上する予定であり、その時期は2027年2月期第2四半期から第4四半期にかけて予定しております」とあり、参考記事の『27年2月期』という表現と整合していた。

一方で見落としやすい点がひとつある。 この資料には「本件は東京証券取引所の規則に定める適時開示の基準には該当いたしませんが、有用な情報と判断したため任意開示するものであります」と明記されている。 つまり法定の適時開示ではなく、東宝が自主的に公表した任意開示だ。 参考記事はこの点には触れておらず、『材料』として淡々と紹介しているだけだった。

  • 売却物件数:7物件(帳簿価額合計14.3億円、2026年2月期末時点)
  • 特別利益計上見込み:合計約3億円(2027年2月期第2四半期〜第4四半期に順次計上)
  • 開示区分:東証の適時開示基準に非該当の『任意開示』
東宝株式会社「不動産保有方針の見直しに伴う物件売却に関するお知らせ」の2ページ目
東宝株式会社「不動産保有方針の見直しに伴う物件売却に関するお知らせ」(2026年8月17日発表)。特別利益の計上見込みが明記されている。(出典:東宝公式IR資料)

運営会社の実在・勧誘導線は、以前の記事で確かめた内容と今回もあわせて一致

運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示については、タダシがすでに「投資顧問クチコミポリス」の注目銘柄・LINE登録は大丈夫?登録前に確かめたい確認ポイントで確かめている。 運営者情報ページやトップページを確認したが、運営会社の名称・所在地・電話番号といった具体的な連絡先の記載は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 今回、8月18日号を確認しても、この点に変わりはなかった。

念のため、金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてにも目を通した。 「投資顧問クチコミポリス」「みやけ」に類する名称は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 ただし、決算や材料株を紹介する行為そのものが、このリストの対象業態(無登録での投資助言業・金融商品取引業)と直接一致するとは限らない。 「掲載がない=問題ない」とは単純に読めない点は、あわせて押さえておきたい。

記事末尾で案内されている「先読みテンバガーナビ」というLINE公式アカウントや、AI投資ツール「IF」「ANSWER」についても、「7月16日みやけウォッチ銘柄」の7銘柄、IRは公式発表と一致する?誘導先の表示もあわせて確かめてみたですでに確認ポイントを整理してある。 今回はそちらに譲り、深掘りはしない。

運営元はすでに確かめてある、からといって、勧誘導線まで安全だと決まるわけではない。 ここは以前の記事に譲るが、リンクをたどる手間を惜しまないでほしい、というのが正直な気持ちだ。

まとめ:3つに分けて見る

ここまでの内容を、発信の中身(決算・材料の数字)・運営会社・事業の実在・勧誘導線という3つに分けて整理しておく。

発信の中身については、MERFの配当修正(合計30円→40円、+10円)、カーブスホールディングスの自己株式消却(100万株・約1.1%)は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 東宝の『7物件売却・売却益3億円』も、金額・件数とも一致していたが、この発表は東証の適時開示基準に該当しない任意開示だった。 エム・エイチ・グループの『来期0.5円で復配』という数字自体は一致していたが、『2期ぶり』という期数の表現は、タダシが確認した一次資料の本文には見当たらなかった。

運営会社・事業の実在については、運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示が、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 勧誘導線についても、以前の記事ですでに確認した内容と今回もあわせて一致していた。

答えはたぶん、すでに公開情報の中にある。 タダシと一緒に確かめてみよう。

  • ①発信の中身:MERFの配当修正・カーブスホールディングスの自己株式消却は完全一致/東宝の『7物件・3億円』も一致するが開示区分は『任意開示』/エム・エイチ・グループの『来期0.5円の復配』は数字一致だが『2期ぶり』は一次資料で未確認
  • ②運営会社・事業の実在:特定商取引法に基づく表示は以前の記事で見当たらず、今回もあわせて一致
  • ③勧誘導線:先読みテンバガーナビ・IF・ANSWERは以前の記事で確認済み

判断するときに押さえたいこと

今回確認できたのはここまでだ。 MERFの配当修正(合計30円→40円、+10円)、カーブスホールディングスの自己株式消却(100万株・約1.1%)は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 東宝の『7物件売却・売却益3億円』も、金額・件数とも一致していた。 ただし、東宝のこの発表は、東証の適時開示基準には該当しない『任意開示』だった。 エム・エイチ・グループの『来期0.5円で復配』という数字自体は一致していたが、『2期ぶり』という期数の表現は、タダシが確認した一次資料の本文には見当たらなかった。 運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、『◯期ぶり』『適時開示』という言葉が並んでいるときほど、その言葉がどの資料の、どの基準にもとづくものなのか、発表元の公式資料で確かめておきたい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

申し込む前の確認リスト
  • 紹介された業績予想・増配・自社株消却などの数字や条件を、発表元の公式決算短信・適時開示資料で自分でも確認したか
  • 『◯円増額』『◯株消却』という表現を見たとき、その数字がどの資料の、どの基準からの計算かを区別したか
  • 『◯期ぶり』という表現を見たとき、それが一次資料本文に明記された事実なのか、報道の見出し由来の表現なのかまで確認したか
  • 『適時開示』と紹介されている情報が、実際には東証の適時開示基準に該当しない『任意開示』でないかを確認したか
  • 気になる運営者・サービス名の特定商取引法に基づく表示を確認したか
  • 判断に迷ったら、当サイトの公式LINEで確認ポイントを一緒に整理できると知っているか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報