結論:INPEX・リクルート・レスター・三井金属、 4社とも数字は、 公式発表とそのまま一致していた。 リクルートの『最高益予想』という言葉と、 レスターの『最高益予想』という言葉だけは、 タダシが確認できた一次資料の範囲では裏を取り切れなかった。 数字が合っていたからといって、そこで安心して終わりにしないでほしい。 なお、この記事は『投資顧問クチコミポリス』を違法・詐欺と断定するものではない。 タダシが公開情報で確認できた事実と、確認できなかったことを分けて、淡々と整理していく。
投資顧問クチコミポリス「8月10日みやけウォッチ銘柄」で紹介されたINPEX・リクルート・レスター・三井金属4社の材料(上方修正・増配・自社株買い・株式分割)を、各社公式の適時開示・IR資料と照合した。 4社とも、タダシが確認した範囲で公式発表の数字と一致していた。
この記事の目次
まず、確かめる範囲を3つに分けておく
「投資顧問クチコミポリス」は、2026年8月10日に「8月10日みやけウォッチ銘柄」という記事を公開した。 管理人みやけが、決算による業績修正・増配・自社株買い・株式分割などの材料・IR情報(上場企業の公式発表)をまとめて紹介する日次コラムだ。
こういう記事を読むとき、タダシはいつも3つに分けて確かめるようにしている。 ひとつ目は紹介された決算・業績修正の数字が公式発表と一致しているか、ふたつ目は発信している運営者・事業が実在するものかどうか、みっつ目は記事の先にどんな勧誘導線が用意されているか——この3つだ。 評判やイメージではなく、公開情報だけで判断材料を積み上げる、そのための切り分けだ。
「みやけウォッチ」については、タダシはすでに4本の記事で確かめている。 『8月6日みやけウォッチ銘柄』の花王・メルカリなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた、『7月29日みやけウォッチ銘柄』のコメリなど4社、自社株買いはIRと一致する?照合してみた、「7月16日みやけウォッチ銘柄」の7銘柄、IRは公式発表と一致する?誘導先の表示もあわせて確かめてみた、「7月10日みやけウォッチ銘柄」の決算修正3社、公式発表の数字と一致する?の4本だ。 今回は、その続きとして8月10日号に並んだINPEX・リクルート・レスター・三井金属の4社の材料を、公式IR・適時開示と照合していく。

INPEX(1605):上方修正・増配・自社株買いの3点とも公式発表と完全一致
参考記事「8月10日みやけウォッチ銘柄」は、INPEX(1605)について「今期最終を5100億円に上方修正、配当を4円増額修正、上限5000万株(4.3%)の自社株買い」と紹介している。
株式会社INPEXが2026年8月7日に発表したINPEX「自己株式の取得に係る事項の決定に関するお知らせ」を確認すると、「取得する株式の総数 5,000万株(上限)(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合4.3%)」「取得期間 2026年8月10日から2026年12月31日まで」と明記されている。 自社株買いの株数・比率は、参考記事の記載とそのまま一致していた。
同日発表のINPEX「剰余金の配当(中間配当)及び期末配当予想の修正に関するお知らせ」では、年間配当額が直近予想108円から112円に修正されている。 中間・期末とも54円から56円へ、2円ずつの増額だ。 参考記事の「4円増額」は、この中間2円+期末2円を合算した年間ベースの数字と一致する。
最終利益についても、INPEX「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」で「前回発表予想3500億円〜4500億円」から「今回修正予想5100億円」への上方修正が確認できた。 上方修正・増配・自社株買いの3点セットとも、タダシが確認した範囲で公式発表とそのまま一致していた。
- 自社株買い:上限5000万株(発行済株式総数に対する割合4.3%)、取得期間2026年8月10日〜12月31日
- 配当:年間配当を108円から112円に修正(中間・期末とも2円ずつ増額)
- 最終利益:前回予想3500億円〜4500億円→今回修正予想5100億円に上方修正

リクルート(6098):21%の上方修正は一致。『最高益』の文言は一次資料に見当たらなかった
参考記事では、リクルートホールディングス(6098)について「今期最終を21%上方修正・最高益予想を上乗せ」と紹介されていた。
リクルートホールディングスが2026年8月7日に開示したリクルートホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」を確認すると、通期の親会社所有者に帰属する当期利益は「修正前6230億円」から「修正後7550億円」に修正されている。 この2つの数字から増減率を計算すると約21.2%となり、参考記事の「21%上方修正」とほぼ一致する。
一方で、「最高益予想を上乗せ」という言葉そのものは、タダシが確認した決算短信の本文には見当たらなかった。 修正後7550億円が前期実績を51.9%上回る計画であることから、業績の伸び自体は開示資料と整合的だ。 ただ、『過去最高益』であることを明記した一次資料の文言までは確認できなかった。
数字と方向性は公式発表と合っていても、記事の中の言葉づかい全部が一次資料そのままとは限らない。 ここは、タダシが実際に決算短信を開いて気づいた点だ。
- 通期最終利益:修正前6230億円→修正後7550億円(タダシの計算で増減率約21.2%)
- 『最高益予想』の文言:決算短信の本文には確認できず、業績の伸び方から推測できる範囲にとどまる

レスター(3156):経常45%の上方修正・10円増配は公式適時開示と一致
参考記事では、レスター(3156)について「今期経常を45%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額」と紹介されていた。
株式会社レスターが2026年8月7日に開示したレスター「2027年3月期通期連結業績予想の修正(上方修正)並びに配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」を確認すると、経常利益は「前回発表予想145億円」から「今回修正予想210億円」に修正され、開示資料の表には増減率44.8%と明記されていた。 参考記事の「45%上方修正」とほぼ一致する。
配当についても、同じ資料の2ページ目に「年間配当金は10円増配の1株当たり145円となり」と明記されていた。 中間70円・期末75円で、参考記事の『配当も10円増額』とそのまま一致していた。
『最高益予想を上乗せ』については、前期実績の経常利益137.6億円に対し、今回修正予想210億円は上回っている。 ただし『過去最高益』という言葉そのものが資料本文にあるわけではなく、数字の比較から推測できる範囲にとどまる。
- 経常利益:前回予想145億円→今回修正予想210億円(増減率44.8%)
- 配当:年間配当を135円から145円に修正(中間70円・期末75円、10円増配)

三井金属(5706):上方修正と1対10の株式分割、どちらも公式発表と完全一致
参考記事では、三井金属(5706)について「27年3月期業績予想の上方修正と1対10の株式分割を発表」と紹介されていた。
三井金属株式会社が2026年8月7日に発表した三井金属「株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更ならびに配当予想の修正に関するお知らせ」には、「2026年9月30日を基準日として…1株につき10株の割合をもって分割いたします」と明記されている。 1対10の株式分割は、参考記事の記載とそのまま一致していた。
同日発表の三井金属「2027年3月期 第1四半期決算説明資料」では、通期の経常利益が前回予想930億円から今回予想1000億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益が750億円から800億円へ、それぞれ上方修正されている。 分割の基準日は2026年9月30日、効力発生日は2026年10月1日だ。
業績予想の上方修正・株式分割の比率とも、タダシが確認した範囲で公式資料とそのまま一致していた。
- 株式分割:1株につき10株の割合(基準日2026年9月30日、効力発生日2026年10月1日)
- 業績予想:経常利益930億円→1000億円、当期純利益750億円→800億円に上方修正

運営会社の実在・勧誘導線は、以前の記事で確かめた内容と今回もあわせて一致
運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示については、タダシがすでに「投資顧問クチコミポリス」の注目銘柄・LINE登録は大丈夫?登録前に確かめたい確認ポイントで確かめている。 専用ページや、運営会社の名称・所在地・電話番号といった具体的な連絡先の記載は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 今回、8月10日号を確認しても、この点に変わりはなかった。
記事末尾で案内されている「先読みテンバガーナビ」というLINE公式アカウントや、AI投資ツール「IF」「ANSWER」についても、「7月16日みやけウォッチ銘柄」の7銘柄、IRは公式発表と一致する?ですでに確認ポイントを整理してある。 今回はそちらに譲り、深掘りはしない。
金融庁は、証券会社や日本証券業協会を騙ったSNS上の偽広告等に注意!というページで、実在する金融機関の名称を使ったSNS広告から投資勧誘へつなげる手口に注意を呼びかけている。 材料株や決算情報のまとめ記事そのものがこれに該当すると決めつけるものではないが、記事の先にある勧誘導線を確認するときの視点として、あわせて知っておきたい。
運営元はすでに確かめてある、からといって、勧誘導線まで安全だと決まるわけではない。 ここは以前の記事に譲るが、リンクをたどる手間を惜しまないでほしい、というのが正直な気持ちだ。
まとめ:3つに分けて見る
ここまでの内容を、発信の中身(決算・材料の数字)・運営会社・事業の実在・勧誘導線という3つに分けて整理しておく。
発信の中身については、INPEX・三井金属の数字は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 リクルートの21%上方修正、レスターの経常45%上方修正・10円増配も、公式の適時開示と一致していた。 ただし、リクルート・レスターとも『最高益予想』という言葉そのものは、一次資料の本文には見当たらなかった。
運営会社・事業の実在については、運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示が、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 勧誘導線についても、以前の記事ですでに確認した内容と今回もあわせて一致していた。
答えはたぶん、すでに公開情報の中にある。 タダシと一緒に確かめてみよう。
- ①発信の中身:INPEX・三井金属は数字・比率が完全一致/リクルート・レスターも上方修正・増配の数字は一致するが『最高益予想』の文言は一次資料に見当たらず
- ②運営会社・事業の実在:特定商取引法に基づく表示は以前の記事で見当たらず、今回もあわせて一致
- ③勧誘導線:先読みテンバガーナビ・IF・ANSWERは以前の記事で確認済み
判断するときに押さえたいこと
今回確認できたのはここまでだ。 INPEX・三井金属の業績予想・増配・自社株買い・株式分割の数字は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 リクルート・レスターの上方修正・増配の数字も、公式の適時開示と一致していた。 ただし、両社とも『最高益予想』という言葉そのものは、一次資料の本文には見当たらなかった。 運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、『上方修正』『最高益』という言葉が並んでいるときほど、その言葉がどの資料に基づくものか、発表元の一次情報で確かめておきたい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。
- 紹介された業績予想・増配・自社株買い・株式分割などの数字や条件を、発表元の公式適時開示・IR資料で自分でも確認したか
- 「最高益」「過去最高」という言葉を見たとき、その表現自体が一次資料の原文にあるものか、数字からの推測にとどまるものかを区別したか
- 「〇%増益」「〇倍」という数字が、会社公式の一次資料原本まで遡って確認できるものか区別して受け取ったか
- 気になる運営者・サービス名の特定商取引法に基づく表示を確認したか
- 判断に迷ったら、当サイトの公式LINEで確認ポイントを一緒に整理できると知っているか
タダシ
情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。