結論:スタメン・カヤック・ シチズン時計・ノーリツ鋼機、 4社の数字は、 タダシが確認した範囲でおおむね公式発表と一致していた。 ただしシチズン時計の『配当も3円増額』という言葉は、 一次資料の本文では確認できず、 ノーリツ鋼機の『上方修正』は、 実績が確定した『予実差異』の発表だった。 この記事は『投資顧問クチコミポリス』を違法・詐欺と断定するものではない。 タダシが公開情報で確認できた事実と、確認できなかったことを分けて、淡々と整理していく。
投資顧問クチコミポリス「8月17日みやけウォッチ銘柄」で紹介されたスタメン・カヤック・シチズン時計・ノーリツ鋼機4社の材料(業績予想の修正・増配・上期決算)を、各社公式の決算短信・適時開示資料と照合した。 数字はおおむね公式発表と一致していたが、シチズン時計の配当増額は一次資料の本文では確認できず、ノーリツ鋼機の『上方修正』は実績確定の『予実差異』の開示だった。
この記事の目次
まず、確かめる範囲を3つに分けておく
「投資顧問クチコミポリス」は、2026年8月17日に「8月17日みやけウォッチ銘柄」という記事を公開した。 管理人みやけが、決算による業績修正・増配などの材料・IR情報(上場企業の公式発表)をまとめて紹介する日次コラムだ。
こういう記事を読むとき、タダシはいつも3つに分けて確かめるようにしている。 ひとつ目は紹介された決算・業績修正の数字が公式発表と一致しているか、ふたつ目は発信している運営者・事業が実在するものかどうか、みっつ目は記事の先にどんな勧誘導線が用意されているか——この3つだ。 評判やイメージではなく、公開情報だけで判断材料を積み上げる、そのための切り分けだ。
「みやけウォッチ」については、タダシはすでに5本の記事で確かめている。 『8月14日みやけウォッチ銘柄』のネクソン・GMOペパボなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた、『8月13日みやけウォッチ銘柄』のTHECOO・アカツキなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた、『8月10日みやけウォッチ銘柄』のINPEX・三井金属など4社、材料はIRと一致する?照合してみた、『8月6日みやけウォッチ銘柄』の花王・メルカリなど4社、材料はIRと一致する?照合してみた、『7月29日みやけウォッチ銘柄』のコメリなど4社、自社株買いはIRと一致する?照合してみたの5本だ。 今回は、その続きとして8月17日号に並んだスタメン・カヤック・シチズン時計・ノーリツ鋼機の4社の材料を、公式の決算短信・適時開示と照合していく。

スタメン(4019):経常利益37%上方修正は一致、『最高益』表現は資料に明記なし
参考記事「8月17日みやけウォッチ銘柄」は、スタメン(4019)について「今期経常を37%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」と紹介している。
スタメン株式会社が2026年8月14日に発表したスタメン「通期連結業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ」を確認すると、経常利益は「前回発表予想406百万円」から「今回修正予想558百万円」に修正されている。 資料本文には「対前回発表予想増減率37.4%」と明記されており、参考記事の『37%』とそのまま一致していた。
一方で、「最高益予想」という言葉そのものは、タダシが確認した開示資料の本文には見当たらなかった。 前期実績(2025年12月期)は298百万円で、今回の修正予想558百万円と比べると約87%増にあたる。 数字の水準だけを見れば最高益に相当しそうだが、これはタダシが実績と見比べて気づいた推測であって、開示資料自身が『最高益』と書いているわけではない。
配当については、「前回予想8円00銭」から「今回修正予想10円00銭」に修正されると明記されている。 差し引き2円の増額にあたり、参考記事の『配当も2円増額』とそのまま一致していた。
- 経常利益:406百万円→558百万円(増減率37.4%)
- (ご参考)前期実績298百万円との比較では約87%増
- 配当:前回予想8円→今回修正予想10円(+2円)

カヤック(3904):経常利益は前年同期比148.6%増、配当は+3円87銭で完全一致
参考記事「8月17日みやけウォッチ銘柄」は、カヤック(3904)について「上期経常は2.5倍増益で着地、今期配当を3.87円増額修正」と紹介している。
株式会社カヤックが2026年8月14日に発表したカヤック「2026年12月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」を確認すると、経常利益は「前年中間期174百万円」から「今回中間期432百万円」に伸び、対前年同期比+148.6%と記載されている。 432百万円は174百万円のおよそ2.48倍にあたり、参考記事の『2.5倍増益』はおおむね実数値どおりの近似表現だった。
配当については、同日発表のカヤック「配当予想の修正に関するお知らせ」で、期末配当予想が「前回発表予想3円90銭」から「今回修正予想7円77銭」に修正されると明記されている。 差額を計算すると3円87銭で、参考記事の『配当を3.87円増額修正』とそのまま一致していた。
増益率・配当の増額分ともに、元の決算短信・配当修正のお知らせでそのまま裏が取れる書き方だった。 こういう淡々とした事実の積み上げは、タダシとしては読んでいて信頼できる部類に入る。
- 中間期経常利益:前年中間期174百万円→今回中間期432百万円(対前年同期比+148.6%)
- 配当:前回予想3円90銭→今回修正予想7円77銭(+3円87銭)

シチズン時計(7762):経常利益は前期実績比13.1%増、『22期ぶり最高益』は報道と一致
参考記事「8月17日みやけウォッチ銘柄」は、シチズン時計(7762)について「今期経常を一転13%増益に上方修正・22期ぶり最高益、配当も3円増額」と紹介している。
シチズン時計株式会社が2026年8月14日に発表したシチズン時計「第2四半期(中間期)及び通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を確認すると、2027年3月期通期の経常利益予想は「前回予想37,500百万円」から「今回修正予想43,500百万円」に修正されている。 前回予想からの増減率は16.0%増と記載されており、この数字だけを見ると参考記事の『13%』とは一致しない。 ただし、前期実績(2026年3月期)38,456百万円と今回修正予想43,500百万円を比べると、増加率はおよそ13.1%で、参考記事の『13%』はこの前期実績比の数字とほぼ一致していた。
『22期ぶり最高益』という表現は、タダシが確認したこの一次資料の本文には見当たらなかった。 ただ、同時期の株探(kabutan)による報道でも、同じ『22期ぶり最高益』という見出しが使われているのは確認できた。 これは報道による伝聞であって、タダシが一次資料そのもので裏を取れたわけではない、という点は分けておきたい。
配当については、タダシが確認した一次資料の本文には記載が見当たらなかった。 外部の報道では『第2四半期末・期末とも25円から26.5円に修正、年間で3円増額』という情報があるが、この部分は一次資料の本文からは裏付けられなかった、というのが正直なところだ。
- 通期経常利益予想:37,500百万円→43,500百万円(前回予想比+16.0%/前期実績比+13.1%)
- 配当:タダシが確認した一次資料の本文では記載が見当たらず(外部報道のみ、年間+3円という情報あり)

ノーリツ鋼機(7744):営業利益121億→182億9200万円は一致、実態は『上方修正』ではなく『予実差異』
参考記事「8月17日みやけウォッチ銘柄」は、ノーリツ鋼機(7744)について「26年12月期上期業績の上方修正を発表、連結営業利益は121億円から182億9200万円に増額」と紹介している。
株式会社ノーリツ鋼機が2026年8月14日に発表したノーリツ鋼機「2026年12月期第2四半期(中間期)連結業績予想と実績との差異に関するお知らせ」を確認すると、資料のタイトル自体が「業績予想の修正に関するお知らせ」ではなく、「連結業績予想と実績との差異に関するお知らせ」だった。 これは、前回の予想を新しい数字に書き換える発表ではない。 2026年2月13日に公表していた前回予想に対して、確定した上期の実績がどれだけ上回っていたかを示す、という性質のお知らせだ。
営業利益は、前回予想12,100百万円から実績値18,292百万円へ、増減額6,192百万円・増減率51.2%で着地している。 121億円→182億9200万円という金額そのものは、タダシが確認した範囲で参考記事の記載とそのまま一致していた。
ただ、この『上方修正』という言葉には、タダシとしては少し引っかかるところがあった。 前回予想を書き換えたのではなく、確定した実績が前回予想を上回っていた、というのが実態に近い。 ノーリツ鋼機側の開示に問題があるわけではなく、言葉づかいのズレは参考記事側の見せ方の話だ。
- 営業利益(前回予想→実績値):12,100百万円→18,292百万円(増減率51.2%)
- 開示区分:「業績予想の修正」ではなく「業績予想と実績との差異に関するお知らせ」

運営会社の実在・勧誘導線は、以前の記事で確かめた内容と今回もあわせて一致
運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示については、タダシがすでに「投資顧問クチコミポリス」の注目銘柄・LINE登録は大丈夫?登録前に確かめたい確認ポイントで確かめている。 運営者情報ページやトップページを確認したが、運営会社の名称・所在地・電話番号といった具体的な連絡先の記載は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 今回、8月17日号を確認しても、この点に変わりはなかった。
念のため、金融庁の無登録で金融商品取引業を行う者の名称等についてにも目を通した。 「投資顧問クチコミポリス」「みやけ」に類する名称は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 ただし、決算や材料株を紹介する行為そのものが、このリストの対象業態(無登録での投資助言業・金融商品取引業)と直接一致するとは限らない。 「掲載がない=問題ない」とは単純に読めない点は、あわせて押さえておきたい。
記事末尾で案内されている「先読みテンバガーナビ」というLINE公式アカウントや、AI投資ツール「IF」「ANSWER」についても、「7月16日みやけウォッチ銘柄」の7銘柄、IRは公式発表と一致する?誘導先の表示もあわせて確かめてみたですでに確認ポイントを整理してある。 今回はそちらに譲り、深掘りはしない。
運営元はすでに確かめてある、からといって、勧誘導線まで安全だと決まるわけではない。 ここは以前の記事に譲るが、リンクをたどる手間を惜しまないでほしい、というのが正直な気持ちだ。
まとめ:3つに分けて見る
ここまでの内容を、発信の中身(決算・材料の数字)・運営会社・事業の実在・勧誘導線という3つに分けて整理しておく。
発信の中身については、スタメンの配当修正(8円→10円、+2円)、カヤックの配当修正(+3円87銭)・経常利益148.6%増(約2.5倍)は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 シチズン時計の『経常13%増益』も、前期実績を基準にすれば妥当な数字だった。 ただし、ノーリツ鋼機の『上方修正』という言葉は、開示資料のタイトルでは『業績予想と実績との差異に関するお知らせ』であり、性質としては予想の変更ではなく実績確定の開示だった。 シチズン時計の配当増額(外部報道で+3円)については、タダシが確認した一次資料の本文には記載が見当たらず、確認できなかった。
運営会社・事業の実在については、運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示が、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 勧誘導線についても、以前の記事ですでに確認した内容と今回もあわせて一致していた。
答えはたぶん、すでに公開情報の中にある。 タダシと一緒に確かめてみよう。
- ①発信の中身:スタメン・カヤックの配当修正は完全一致/カヤックの経常利益2.5倍増(148.6%)も実数値どおり/シチズン時計の『13%増益』は前期実績基準で妥当/ノーリツ鋼機の『上方修正』は実質『予実差異』/シチズン時計の配当増額(+3円)は一次資料で未確認
- ②運営会社・事業の実在:特定商取引法に基づく表示は以前の記事で見当たらず、今回もあわせて一致
- ③勧誘導線:先読みテンバガーナビ・IF・ANSWERは以前の記事で確認済み
判断するときに押さえたいこと
今回確認できたのはここまでだ。 スタメンの配当修正(8円→10円)、カヤックの配当修正(+3円87銭)は、タダシが確認した範囲で公式発表と完全に一致していた。 カヤックの『2.5倍』・シチズン時計の『13%』も、方向性・水準は資料の実数値に近く、大きな誇張は見当たらなかった。 ただし、ノーリツ鋼機の『上方修正』という言葉は、開示資料のタイトルでは『業績予想と実績との差異に関するお知らせ』であり、性質としては予想の修正ではなく実績確定の開示だった。 シチズン時計の配当増額(外部報道で+3円)についても、タダシが確認した一次資料の本文には記載が見当たらず、確認できなかった。 運営者「みやけ」の特定商取引法に基づく表示は、タダシが確認した範囲では見当たらなかった。 これは以前の記事で確認した内容と同じだった。 詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、『上方修正』『◯%増』という言葉が並んでいるときほど、その言葉がどの資料の、どの数字を指しているのか、発表元の公式決算短信・適時開示資料で確かめておきたい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。
- 紹介された業績予想・増配などの数字や条件を、発表元の公式決算短信・適時開示資料で自分でも確認したか
- 『◯%増』『◯倍』という表現を見たとき、その表現がどの期間・どの基準値からの計算かを区別したか
- 『上方修正』という言葉を見たとき、それが予想の修正なのか、実績確定による予実差異の開示なのかまで確認したか
- 『◯円増額』などの数字が、一次資料の本文に明記されているか、それとも外部報道のみの情報かを区別したか
- 気になる運営者・サービス名の特定商取引法に基づく表示を確認したか
- 判断に迷ったら、当サイトの公式LINEで確認ポイントを一緒に整理できると知っているか
タダシ
情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。