結論:この記事の決算データは、もう最新ではない。 コージンバイオは2年以上前の決算のまま止まっており、シンバイオ製薬は「未公表」と書かれた数字が、実はすでに公表されていた。 数字自体にウソはない。 ただ、申し込む前に、自分で最新のIR情報を確かめてほしい。
「今買えばいい注目株」が2026年7月29日に公開した「バイオ・創薬・医療関連」記事。 コージンバイオとシンバイオ製薬の決算データを、タダシが両社の公式IR情報と照らし合わせ、いつの時点のものかを確かめる。
この記事の目次
まず一度立ち止まる——並んだ決算数値は、いつのものか
「今買えばいい注目株」というブログが、2026年7月29日に「【注目株】バイオ・創薬・医療関連|10万円以下で将来性に注目」という記事を公開した。 本文には、コージンバイオ(177A)とシンバイオ製薬(4582)の株価や決算数値が、テーブル形式で並んでいる。
数字がこれだけ具体的に並ぶと、つい「最新の情報なんだろう」と思ってしまう。 その感覚は、あなたにも覚えがあるかもしれない。
だから今回タダシが確かめるのは、この記事が詐欺かどうかではない。 記事が使っている決算数値が、いつの時点のものか。 そして、それより新しい決算がすでに出ていないか——それだけだ。 止めもしないし、押しもしない。 ただ、申し込む前に一緒に確かめておきたいことがある。
先に断っておくと、これは「今買えばいい注目株」やその執筆者、コージンバイオ、シンバイオ製薬を、違法・詐欺と断定するものではない。 確かめたいのは、あくまでデータの日付という事実だけだ。 順番に見ていこう。
①コージンバイオ(177A)——記事が使ったのは「2024年3月期」の数字だった
参考記事は、コージンバイオ(177A)について、株価875円・1単元購入代金87,500円といった数字とあわせて、「2024年5月15日発表の2024年3月期連結決算」の内容を紹介している。 売上高47億7,000万円、営業利益5億9,600万円、経常利益6億3,500万円、当期純利益3億8,400万円という数字だ。
コージンバイオは、実在する東証の上場企業だ。 ここまでは事実として確認できる。
ただ、記事の公開日は2026年7月29日。 使われている決算は、そこから2年以上前のものになる。

実際には、その後3回、決算が更新されていた
タダシがコージンバイオのIR情報(上場企業が公式に発表する決算・開示資料)を確かめたところ、2024年3月期の後にも、決算はきちんと発表され続けていた。
2025年3月期(2025年5月14日発表)、2026年3月期第2四半期・中間期(2025年11月13日発表)、そして2026年3月期本決算(2026年5月15日発表)——ここまでで、少なくとも3回の決算が新たに開示されている。
特に直近の2026年3月期本決算では、経常利益が前期比68%減になったと報じられている。 決算短信のPDF原文までは確認しきれず、正確な最終数値はタダシも裏付けきれていない。 ただ、「2024年3月期のまま」という状態ではなかったことは、公開されているIRカレンダーと開示履歴から確認できる。
「注目株」として紹介するなら、直近の決算にも触れてほしかった、というのが正直な感想だ。

②シンバイオ製薬(4582)——「未公表」は、本当に正しいか
シンバイオ製薬(4582)については、記事はこう書いている。 「直近の決算内容は未公表のため、詳細確認は同社IR資料などをご参照ください」。
タダシが同社のIRカレンダーを確認したところ、シンバイオ製薬の決算期は12月期。 次の決算(2026年12月期第2四半期)の発表予定日は2026年8月10日で、これは確かに記事公開時点(2026年7月29日)ではまだ発表されていなかった。
ただ、その一つ前の決算——2026年12月期第1四半期決算は、2026年5月7日にすでに開示されていた。 記事公開の2か月以上前だ。 「未公表」と書いて読者をIR資料へ丸投げする前に、この直近の四半期決算を紹介する余地はあったはずだ、とタダシは思う。

記事の言い回しと、末尾のLINE誘導
記事の「注目ポイント」「リスク要因」欄は、「〜と発表されています」「〜と報じられています」という伝聞形式で埋まっている。 タダシが確認した範囲では、決算短信や公式サイトへの直接リンクは見当たらなかった。
記事の途中には、「資産を倍増させたい方は必見」「口コミで高評価!儲かると話題の投資サービスをみる」という黄色い見出しの誘導ボックスが挟まっている。 末尾には、公式LINEへの登録を勧める緑色のボタンと、「次に資金が流入しそうな注目テーマ」「相場先読み速報」の限定配信という案内が続く。
この記事末尾のLINE登録や、サイドバーにあるAI投資ツール「IF」の広告については、当サイトの別記事ですでに確認ポイントを整理してある。 「今買えばいい注目株」の運営者とランキングは信じてよい?、『今買えばいい注目株』の注目株紹介、その先の投資サービス誘導は大丈夫?、「AIが急騰株を自動で選ぶ」投資ツール『IF(イフ)』は信じてよい?——今回はそちらに譲る。
「この案件、大丈夫かな」と思ったら、一人で判断せず、LINEで案件名・URL・勧誘文のスクショを送ってほしい。 確認ポイントは、タダシと一緒に整理する。 相談は無料だ。

まとめ:3つに分けて見る
ここまでの内容を、株選びナビの判断フレームに沿って整理する。 「発信の中身(決算データの鮮度)」「勧誘導線(LINE等)」「運営会社・特定商取引法に基づく表示(特商法表記)」の3つに分けて見ると、わかりやすい。
ひとつ目の「発信の中身」については、コージンバイオは2024年3月期のデータのまま更新が反映されておらず、シンバイオ製薬は「未公表」という記述の後にも決算が開示されていたことを、タダシが確認した。 ふたつ目の「勧誘導線」とみっつ目の「運営会社・特商法表記」については、当サイトの別記事ですでに確認ポイントを整理してある。
答えはたぶん、すでに公開情報の中にある。 タダシと一緒に確かめてみよう。
- ①発信の中身:決算データはいつのものか→コージンバイオは2年以上前、シンバイオ製薬は「未公表」の記述に誤りがあった
- ②勧誘導線:LINE公式・IF等の実績表示や登録導線は裏取りできるか→別記事で確認済み
- ③運営会社・特商法表記:投資助言業者としての登録状況は→別記事で確認済み
判断するときに押さえたいこと
タダシが確認できたのは、ここまでだ。 コージンバイオ(177A)とシンバイオ製薬(4582)は、どちらも実在する東証上場企業で、記事が挙げる決算数値そのものが捏造だったわけではない。 ただ、コージンバイオは2024年3月期の決算データのまま、その後の2025年3月期・2026年3月期中間期・2026年3月期本決算という3回の更新が反映されていなかった。 シンバイオ製薬は「直近の決算内容は未公表」と書かれていたが、記事公開の2か月以上前に、すでに2026年12月期第1四半期決算が開示されていた。 記事末尾で案内されている公式LINEやAI投資ツールについては、当サイトの別記事ですでに確認ポイントを整理してある。 だから今回は、この記事が使っているデータの鮮度そのものに絞って書いた。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。
- 「注目株」記事の決算データが、いつ発表された、どの決算期のものかを確認したか
- 紹介されている会社の公式IR/決算短信ページで、その後により新しい決算が出ていないかを確認したか
- 「未公表」「最新」といった記事の記述を鵜呑みにせず、IRカレンダーで自分で確認したか
- 記事末尾のLINE登録や投資サービスへの誘導に、申し込む前の一呼吸を置けたか

タダシ
情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。