止めもしないし、押しもしない。 ただ、申し込む前に一緒に確かめておきたいことがある。 競艇予想サイト「クリアボート(Clear Boat)」は、公式サイトで「不透明を一掃」「クリアボートが掲げる4つのクリーン化ポイント」と、透明性を前面に押し出している。 本記事は、このサイトを違法・詐欺と断定するものではない。 ただ、その「クリーンさ」を訴える言葉と、特定商取引法に基づく表示に書かれている内容を、実際に突き合わせて確かめておきたい

この記事の要点

競艇予想サイト「クリアボート(Clear Boat)」は、公式サイトで「不透明を一掃」「4つのクリーン化ポイント」と透明性を訴えている。 特定商取引法に基づく表示・国税庁の法人番号公表サイト・ドメインの登録情報という、誰でも確認できる公開情報だけで、実際にどこまで確かめられるかを整理した。

この記事の目次
  1. 結論:詐欺と断定はできない。ただ確かめておきたい点がある
  2. 「4つのクリーン化ポイント」とは何を指しているか
  3. 運営者情報を、特定商取引法に基づく表示で確認する
  4. ドメインの登録情報から、サイトの新しさを確認する
  5. 料金の伝え方——ポイント制と、価格の見せ方を確認する
  6. 「返金は一切不可」と「的中を保証しない」という但し書き
  7. そもそも競艇は、法律上「投資」ではなく「ギャンブル」
  8. 公開情報でわかること・わからないこと
  9. 迷ったら、確認ポイントを一緒に整理する
  10. 判断するときに押さえたいこと
  11. 出典・参考情報

結論:詐欺と断定はできない。ただ確かめておきたい点がある

先に結論から言う。 「クリアボート」について、現時点で「詐欺だ」「違法だ」と断定できる公開情報は、タダシが確認した範囲では見つからなかった。 だから、まず落ち着いてほしい。

ただ、このサイトは公式トップページで「不透明を一掃」「4つのクリーン化ポイント」と、透明性の高さを繰り返し訴えている。 強く「クリーン」を訴える言葉ほど、実際の中身を確かめておきたい——これは煽りではなく、確認の基本姿勢だ。

ここから先は、誰でも辿れる公的記録と、クリアボート自身の特定商取引法に基づく表示を突き合わせて確かめていく。 読み終えたとき、あなた自身で○×をつけられる状態になっていればいい。

「4つのクリーン化ポイント」とは何を指しているか

クリアボートの公式サイトは、「①結果:全実績フルオープンの透明性」「②募集状況:人気表示で勝利の波が丸見え」「③情報詳細:マル秘情報までも透明化」「④その他:すべてがオールクリーン」の4点を、自社の強みとして掲げている。

たしかに、的中実績を隠さず並べる姿勢そのものは評価できる部分だ。 トップページには「投資金10,000円」に対する配当額の一覧が並び、なかには0円(不的中)のケースも含まれていた。 外れも隠さず載せている点は、実績表示としては良心的に見える

ただし、これは「①結果」という1点についての透明性の話だ。 「クリーン」という言葉が指しているのが4項目のどの部分なのか、そして誰がその透明性を検証しているのか(自社集計か、第三者機関の確認か)までは、公式サイトの記載だけでは確認できなかった。

クリアボートが掲げる「4つのクリーン化ポイント」の内訳画面
クリアボート公式サイトが掲げる「4つのクリーン化ポイント」の内訳。(画像:クリアボート公式サイトのスクリーンショットより。2026年9月にタダシが確認)

運営者情報を、特定商取引法に基づく表示で確認する

クリアボート公式サイトの「特定商取引法に基づく表示」ページを確認したところ、販売業者は「クリアボート運営事務局」、販売責任者は「新田進一」、所在地は「東京都港区高輪3-25-29 Ave.Takanawa」、電話番号は「03-6821-7457」と記載されている。

そこでタダシが確認したのが、国税庁の法人番号公表サイトだ。 「クリアボート」「クリアボート運営事務局」「新田進一」のいずれの名称でも、対応する法人登録は確認できなかった

これは必ずしも危険信号とは限らない。 法人番号公表サイトは会社(法人)向けの制度で、個人事業主の屋号は登録対象に含まれないことがある。 「クリアボート運営事務局」が個人事業として運営されているなら、法人番号が無いこと自体はおかしくない。 ただ、「会社」なのか「個人の屋号」なのかは、公開情報だけではこれ以上絞り込めなかった

ドメインの登録情報から、サイトの新しさを確認する

clear-boat.comのドメイン登録情報(WHOIS)を確認すると、取得日は2026年2月12日だった。 つまり、このサイトはまだ運用実績が1年に満たない。

新しいサイトであること自体は、悪いことではない。 ただ、もし「長年の実績」を訴える文脈があるなら、それがドメインの新しさと矛盾しないか確認しておきたい。 サイトの新しさと、実績として語られている期間が一致しているかは、あなた自身でも確認できるポイントだ。

料金の伝え方——ポイント制と、価格の見せ方を確認する

特定商取引法に基づく表示によると、クリアボートの販売価格は「ポイント制(1pt=100円)」で、「価格は商品ごとに記載しております」とされている。 支払方法は前払いのみで、銀行振込またはクレジットカード決済に限られる。

公式サイトのプラン紹介では、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「クリア」というベーシッククラスに加え、「ハート」「クローバー」「ダイヤ」「スペード」「ジョーカー」というエキスパートクラス、さらに最上位に「ブラックインフィニティ」という名称のプランが確認できた。 個別の金額はプラン画像の中には明示されておらず、総額を1か所で比較できる一覧はタダシが確認した範囲では見当たらなかった

他の検証サイトでは、これらのプランに2万円〜80万円程度の金額が対応すると報じられているが、これはタダシが一次資料で確認できた金額ではない。 総額と内訳は、契約前に自分自身の目で確かめておきたい。 「無料」「お試し」から高額契約へ進む型の見分け方は、怪しい案件に共通する7つの見分け方にもまとめている。

クリアボートの最上位プラン「BLACK INFINITY」のロゴ画面
クリアボートが用意する最上位プランのひとつ「BLACK INFINITY」。個別の金額はこの画像内には明示されていない。(画像:クリアボート公式サイトのスクリーンショットより。2026年9月にタダシが確認)

「返金は一切不可」と「的中を保証しない」という但し書き

特定商取引法に基づく表示には、返品・返金について「デジタルコンテンツでの情報サービスという商品の性質上、ご購入後の返金、返品につきましては一切お受けできません」と明記されている。

さらに、「表現、および商品に関する注意」として「本商品に示された表現や再現性には個人差があり、必ずしも利益や効果を保障するものではございません」とも書かれている。 同じページには「弊社の情報料はあくまでも分析調査費用であり、的中を保証するものではありません」という一文もある。

「クリーン化」「勝利への最短ルート」という宣伝の言葉と、契約条件として明記されている「保証しない」「返金しない」という言葉——このギャップは、お金を払う前に自分の目で読み比べておきたい。

国民生活センターのSNS投資トラブル急増の注意喚起ページ
国民生活センターは、SNSをきっかけとした投資トラブルの急増に注意を呼びかけている。(出典:国民生活センター)

そもそも競艇は、法律上「投資」ではなく「ギャンブル」

ここでもう一つ、忘れないでおきたい前提がある。 競艇(モーターボート競走)は、モーターボート競走法にもとづいて施行者だけが行える事業と定められた、法律で認められた「ギャンブル(賭博)」だ。 刑法は「賭博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する」と定めており(刑法第185条)、公営競技はその例外として成り立っている。

クリアボートの実績表は、掛け金を「投資金」と呼んでいる。 だが、株式や投資信託などの「投資」とは、よって立つ法律も、守ってくれる仕組みも違う。 「投資」という言葉に、実態以上の安心感を乗せすぎていないか、一度確かめておきたい。 この論点は、競艇・競馬の予想サイトへの「投資」を扱った記事でも詳しく整理している。

JRA(日本中央競馬会)は、悪質な予想・情報提供業者の被害ケースとして、「絶対に当たる」「前もって結果が決まっている」といった宣伝で高額な情報料を請求する手口を公表している。 この整理はクリアボートという特定のサイトを名指ししたものではないが、「絶対」に近い断定表現があれば、それ自体を確認のサインとして見ておきたい。 FXから競艇の予想配信へと商材を広げる同じような手口は、「かずきFX」永山和樹氏の投資案件を確認した記事でも取り上げている。

公開情報でわかること・わからないこと

わかった事実だけを淡々と整理する。 憶測や決めつけは書かない。

  • 確認できた:特定商取引法に基づく表示に記載された運営者情報(クリアボート運営事務局・新田進一・東京都港区高輪の住所・電話番号)
  • 確認できた:ドメイン(clear-boat.com)の取得日は2026年2月12日で、サイトの運用実績は1年未満
  • 確認できた:特定商取引法に基づく表示に「返金・返品は一切不可」「的中・利益を保証するものではない」と明記されている
  • 確認できなかった:「クリアボート運営事務局」に対応する法人登録(国税庁法人番号公表サイト)
  • 確認できなかった:各プランの具体的な金額を1か所で確認できる総額一覧、「4つのクリーン化」の検証主体(自社集計か第三者機関か)

迷ったら、確認ポイントを一緒に整理する

ここまで読んで、まだ迷いが残っているかもしれない。 それでいい。 焦って登録したり、ポイントを購入したりする必要はない。

もし「このサイト、申し込んで大丈夫かな」と思ったら、サイト名・URL・プラン名や金額のスクショをLINEで投げてほしい。 運営者情報や返金条件、「クリーン」と訴える言葉の中身を一緒に確認して、見ておきたいポイントを整理する。 相談は無料だ。

最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

判断するときに押さえたいこと

止めもしないし、押しもしない。 ただ、クリアボートの特定商取引法に基づく表示には、「返金・返品は一切不可」「的中や利益を保証するものではない」とはっきり書かれている。 「不透明を一掃」「4つのクリーン化ポイント」という言葉の勢いより先に、運営元の実在、料金の総額、そして契約条件——そこだけは、お金を払う前にあなた自身の目で確かめておきたい。 お金の使い方に不安があるときは消費者ホットライン「188」にも相談できる。

申し込む前の確認リスト
  • 運営者情報(会社名・責任者名・住所)を、特定商取引法に基づく表示で自分の目でも確認したか
  • 国税庁の法人番号公表サイトで、運営元の法人登録の有無を確認したか
  • プランの総額と、返金・退会の条件を、契約前に確認したか
  • 「クリーン」「透明」という言葉が、具体的に何を指しているか、自分なりに説明できるか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報