「かずきFX」「永山和樹」というキーワードで検索してこのページにたどり着いた人もいると思う。 先に言っておくと、タダシはこの案件を頭ごなしに「詐欺だ」と言い切るつもりはない。 「かずきのアルゴリズム」「APA(アーリーリタイア・プロジェクトwithアルゴリズム)」というFX自動売買案件は、株選びナビでも以前に検証している。 今回あらためて確かめたいのは、その運営を名乗る「永山和樹」という名前と運営会社の変遷、そして新たな展開として語られている競艇(ボートレース)の予想配信サービス「BOAT HACKER」だ。 このページでは、公開情報で確認できた事実と、確認できなかった点を、はっきり分けて整理していく。 最終的な判断は、最後まであなたに返す。

この記事の要点

「かずきFX」「永山和樹」を名乗る人物によるFX自動売買案件「アルゴリズム」「APA」と、新たな展開とされる競艇投資サービス「BOAT HACKER」について、運営会社の変遷・登録の有無・費用の伝え方を公開情報だけで確かめる。 確認できた事実と、確認できなかったことを分けて整理した。

この記事の目次
  1. 結論:詐欺と断定はできない。ただ「運営の変遷」と「新展開」は確かめたい
  2. ①どんな流れの案件か:アルゴリズムからAPA、LOONSHOTSまで
  3. ②「永山和樹」という名前と、運営会社の変遷を確認する
  4. ③特定商取引法表記の名前と、費用の伝え方を確認する
  5. ④金融商品取引業の登録を、金融庁の公表情報で確認する
  6. ⑤新たな展開とされる「BOAT HACKER」——競艇に“投資”はできるのか
  7. 判断するときに押さえたいこと
  8. 出典・参考情報

結論:詐欺と断定はできない。ただ「運営の変遷」と「新展開」は確かめたい

先に結論から言う。 「かずきFX」「永山和樹」の案件について、現時点で「詐欺だ」「違法だ」と断定できる公開情報は、タダシが確認した範囲では見つからなかった。 だから、まず落ち着いてほしい。

ただ、この案件は「アルゴリズム」→「APA」→「Reboot(リブート)」→「LOONSHOTS」と、時期によって複数の名称が確認されている。 さらに最近は、競艇の予想配信サービス「BOAT HACKER」との関連も語られている。 名前が変わるたびに一から信じ直すのではなく、変わらない事実(運営会社の登記・登録の有無)で見ていきたい。

ここから先は、誰でも辿れる公的記録をもとに、観点を分けて確かめていく。 読み終えたとき、あなた自身で○×をつけられる状態になっていればいい。

①どんな流れの案件か:アルゴリズムからAPA、LOONSHOTSまで

「かずきのアルゴリズム(ALGORITHM)」は、FX(外国為替証拠金取引)の自動売買システムをうたう案件として広告されている。 「海外証券会社で培った知識・ノウハウの集大成」「人工知能AI搭載」といった言葉が並ぶ。

その先には、有料の投資スクール「APA(アーリーリタイア・プロジェクトwithアルゴリズム)」への案内が続くとされている。 「5年で1億円を達成」「夢のFIREを最短最速で叶える」という訴求とともに、参加費用がその場で案内される流れだ。

この一連の流れの詳しい検証は、株選びナビで以前に「かずきのアルゴリズム」「APA」「Rebootプロジェクト」を扱った記事にまとめてある。 今回はそこからもう一歩踏み込んで、運営会社そのものの変遷を確認していく。

「APA(アーリーリタイア・プロジェクトwithアルゴリズム)」の広告LP画面
有料スクール「APA」の広告LP。「5年で1億円を達成」とうたっている。(画像:広告LPのスクリーンショットより。他の副業検証サイトの調査記事に掲載されたものを参照)

②「永山和樹」という名前と、運営会社の変遷を確認する

この案件を広告で語っているのは、「かずき」という通称の人物だ。 複数の検証サイトでは、この人物の実名が「永山和樹」だと紹介されている。 ただし、これはタダシが一次資料で裏を取れた情報ではなく、他サイトの伝聞であることは先に断っておく。

一方、国税庁の法人番号公表サイトで確認できる事実がある。 「アルゴリズム」「APA」の販売元とされる「LOONSHOTS合同会社」(法人番号9010703003026)は、タダシが確認した変更履歴だけで、所在地を3回、社名を1回変更している。 もともとの社名は「合同会社GreedFreak」で、2021年3月9日に現在の「LOONSHOTS合同会社」へ変わっている。

社名や住所を変えること自体は、会社である以上、珍しいことではない。 ただ、名称が変わるたびに案件名(アルゴリズム→APA→Reboot→LOONSHOTS)も変わっているとすれば、過去の評判が新しい名前には引き継がれないという点は、確認しておく価値がある。

国税庁法人番号公表サイトのLOONSHOTS合同会社の変更履歴情報画面
国税庁 法人番号公表サイトで確認できる「LOONSHOTS合同会社」の変更履歴。所在地3回・社名1回の変更が記録されている。(画像:タダシが2026年8月に確認した国税庁 法人番号公表サイトの画面より)

③特定商取引法表記の名前と、費用の伝え方を確認する

広告の入口はYouTube動画とされ、そこから個別のLINEや相談へ誘導される構成だと紹介されている。 動画では「2024年現在でも安心して取り組める」といった言葉が使われている。

特定商取引法に基づく表記では、販売者名が「荒井悠哉」と記載されているという情報がある(タダシが直接確認できた一次資料ではなく、他の検証サイト経由の情報だ)。 もしこれが事実なら、広告で語られる「永山和樹」という名前と、特商法表記の「荒井悠哉」という名前は一致しない。 この2つの名前がどういう関係にあるのかは、公開情報だけでは確認できなかった。

費用についても、参加費用として50万円程度という情報があるが、これも他サイト経由の伝聞であり、タダシが一次資料で確認できた金額ではない。 「誰が」「いくらで」を、広告の言葉ではなく契約書面で確認する——ここは、あなた自身でもできる確認だ。

YouTubeで表示されたとされる「かずき」の広告動画の画面
YouTube上で表示されたとされる広告動画の画面。(画像:広告動画のスクリーンショットより。他の副業検証サイトの調査記事に掲載されたものを参照)

④金融商品取引業の登録を、金融庁の公表情報で確認する

FXの自動売買システムや投資助言を業として行うには、原則として金融商品取引業の登録(国の許可のようなもの)が必要になる。 金融庁は「日本の居住者を相手に、株取引やFX取引などの金融商品取引業を行う者は、日本の法令に基づき、登録を受ける必要があります」と説明している。

タダシが金融庁の無登録業者の名称公表ページを確認した範囲では、「アルゴリズム」「APA」「LOONSHOTS」「永山和樹」「荒井悠哉」といった名称の掲載は見当たらなかった。 ただし、これは「登録済みで問題ない」ことを意味しない。 金融庁自身が「掲載されていない者でも無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得る」と注記しているとおり、掲載の有無だけで安全性は判断できない。

金融庁は、登録の有無を業種横断で確認できる「金融事業者一括検索機能」の運用も始めている。 気になる業者名があれば、契約前にこうした公的な確認手段に自分でも当たっておきたい。

金融庁の無登録業者の名称公表ページ
金融庁は、無登録で金融商品取引業を行うとして警告書を出した業者の名称を公表している。(出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」)

⑤新たな展開とされる「BOAT HACKER」——競艇に“投資”はできるのか

複数の検証ブログでは、かずき氏の新しい展開として、競艇(ボートレース)の予想配信サービス「BOAT HACKER」が紹介されている。 広告では「元手1万円が3ヶ月で47万円に」「13ヶ月連続プラス」「再現性100%」といった実績がうたわれているとされる。 ただし、BOAT HACKERとFX案件の運営が同一かどうかを、タダシは一次資料で確認できていない。 ここは伝聞として扱う。

確認しておきたいのは、料金の伝え方だ。 BOAT HACKERは広告の時点で参加費用を明示せず、電話やビデオ通話での個別相談を経てはじめて費用が提示される仕組みだとされている。 特定商取引法は通信販売において、原則として広告に販売価格の表示を義務付けている。 価格を確定後に個別連絡できる例外は、市場と連動して価格が変動する商品などを想定した限定的なものであり、この例外がそのまま当てはまるとは言い切れない。

そして、忘れてはいけない前提がある。 競艇は公営競技であり、法律上はギャンブルに位置づけられる。 警察庁は、公営ギャンブルの必勝法や当選情報を教えると持ちかける手口を「ギャンブル詐欺」という特殊詐欺の一類型として整理している(この整理はBOAT HACKERという特定の案件を名指ししたものではない)。 「絶対に当たる」「再現性100%」という言葉が、この構造とどこまで違うのか——お金を払う前に、一度立ち止まって考えたい。 この論点は、株選びナビの競艇・競馬の予想サイトへの“投資”を扱った記事でも詳しく整理している。

判断するときに押さえたいこと

「かずきFX」「永山和樹」の案件について、タダシが確認できたのは、運営元とされる「LOONSHOTS合同会社」が社名・所在地を複数回変更してきたという法人番号公表サイトの記録と、金融商品取引業の登録が公開情報では確認できないという事実だ。 詐欺だと断定するつもりはない。 ただ、名前や案件名が「アルゴリズム」「APA」「Reboot」「LOONSHOTS」、さらには「BOAT HACKER」と変わっていくなかで、変わらない事実だけを積み重ねて確認する姿勢は崩さないでおきたい。 ここまでのチェック項目を、あなた自身の手で埋めてみてほしい。 ○がつかない欄が多いほど、立ち止まる理由は増えていく。 もし「この案件、大丈夫かな」と迷ったら、案件名・URL・勧誘文のスクショをLINEで送ってほしい。 確認ポイントは一緒に整理する。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

申し込む前の確認リスト
  • 案件名が複数(アルゴリズム→APA→Reboot→LOONSHOTS)にわたっていないか、変遷を確認したか
  • 広告で語られる名前と、特定商取引法表記の名前が一致しているか確認したか
  • 参加費用の総額と返金条件を、契約書面で確認したか
  • 金融商品取引業の登録の有無を、金融庁の公表情報で確認したか
  • 「投資」とうたう先が、実は公営競技などのギャンブルに該当しないか確認したか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報