「短期で大きく稼げる」「信用取引なら少ない資金で大きく動かせる」——そう聞くと、魅力的に見える。 結論から言う。 少ない資金で大きく動かせるということは、負けたときの損も同じように大きくなるということだ。 とくに信用取引は、預けたお金以上の損失が出ることもある。 止めるつもりはない。 ただ、始める前に、リスクの形を一緒に確かめておきたい。

この記事の要点

短期売買やデイトレード、信用取引を始める前に知っておきたいリスクの基本を、レバレッジ・追証・長期分散という観点から公式情報で整理する。

この記事の目次
  1. レバレッジ=「増幅装置」だと知る
  2. 「追証」の怖さを知っておく
  3. 短期売買は「コスト」と「時間」も削る
  4. 資産形成の「基本」と、短期売買は別物
  5. ひとつだけ、自分に問いかけたいこと
  6. 判断するときに押さえたいこと
  7. 出典・参考情報

レバレッジ=「増幅装置」だと知る

信用取引とは、証券会社に担保(委託保証金)を預け、買付代金や売る株を借りて売買する仕組みだ(日本証券業協会・用語集)。

委託保証金は売買代金の最低30%と定められている。 つまり、手元資金の約3倍超まで取引できるここで大事なのは、利益が3倍になりうるなら、損も3倍になりうるということだ。 レバレッジは、増幅装置だと考えておきたい。

日本取引所グループの公式サイト
上場や開示の情報は取引所の公式サイトで確認できる。(出典:日本取引所グループ)

「追証」の怖さを知っておく

信用取引で相場が逆に動き、損失が膨らむと、追加の保証金(追証)を求められることがある。 日本取引所グループによると、保証金の維持率が一定を下回ると、追加の差し入れが必要になる

追証を払えなければ、保有しているポジションが強制的に決済(反対売買)されることもある。 想定外のタイミングで損が確定し、場合によっては預けた以上の損失が残る。 これが、現物の株式投資にはないリスクだ。

金融庁の基礎から学べる金融ガイドのページ
金融の基礎は公的な学習資料でも確認できる。(出典:金融庁「基礎から学べる金融ガイド」)

短期売買は「コスト」と「時間」も削る

売買の回数が増えれば、そのたびに手数料がかかり、利益が出れば税金もかかる。 短期で売買を繰り返すほど、これらのコストが成績を押し下げる。

さらに、値動きを常に追い続ける時間と緊張も必要になる。 「片手間で大きく稼ぐ」というイメージとは、実際はかなり違う。

資産形成の「基本」と、短期売買は別物

金融庁は、資産形成の基本として長期・積立・分散を挙げている。 時間をかけ、一定額を続けて、複数の資産に分けて投資する考え方だ。

短期売買やデイトレードは、これとはまったく別の世界の話だ。 どちらが良い悪いではなく、別物だと知ったうえで選ぶことが大事だ。 とくに初心者が、最初から信用取引で大きく動かすのは慎重になりたい。

日本証券業協会の公式サイト
証券や投資の基礎情報は業界団体の公式サイトでも確認できる。(出典:日本証券業協会 公式サイト)

ひとつだけ、自分に問いかけたいこと

「この資金は、最悪なくなっても生活に支障がないお金か」——短期売買や信用取引に踏み込む前に、ここだけは自分に確かめたい

生活費や、近いうちに使う予定のお金で、増幅されたリスクを取るのは避けたい。

判断するときに押さえたいこと

短期売買や信用取引は、大きく増やせる可能性の裏に、同じだけ大きく減らすリスクがある。 とくに信用取引は、預けた以上の損失が出ることもある。 基本の長期・積立・分散とは別物だと知り、無理のない資金の範囲で考えたい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

申し込む前の確認リスト
  • 信用取引のレバレッジ(約3倍超)で損益が増幅されると理解している
  • 追証と、払えない場合の強制決済のリスクを知っている
  • 売買回数が増えると手数料・税のコストがかさむと理解している
  • 資産形成の基本(長期・積立・分散)と短期売買は別物だと分けている
  • 使うのは「最悪なくなっても生活に支障のないお金」に限っている
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報