「インスタの投稿をお仕事にできる」「まずは無料の講座から」——そんな案内を見て、その無料講座、登録して大丈夫かなと迷っているなら、その“なんとなく不安”は、たいてい正しい。 この記事で扱うのは『インスタお仕事化スタータープログラム』。 講師は「さき」(角田サキ)と名乗り、無料の動画講座を入口に、インスタグラムでの収益化ノウハウを教える、と謳う副業案件だ。 ネット上では、この無料講座の先に数十万円規模の高額スクールが控えている、という声も見かける。 はじめに正直に書いておく。 本記事は、この案件を「違法」「詐欺」と断定するものではない。 タダシが確認できたのは公開情報の範囲だけだ。 わかった事実と、確認できなかったことを分けて、淡々と整理していく。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがする。
「インスタを仕事にできる」とうたう無料講座『インスタお仕事化スタータープログラム』(講師:さき/運営とされる:株式会社OPT-IN)。 詐欺だと断定はしない。 ただ、無料の入口の先にある高額スクールに申し込む前に、公開情報で確かめておきたい確認ポイントを、タダシと一緒に整理する。
この記事の目次
まず何が起きているのか、伝聞と事実を分けて整理する
ここで一度、立ち止まって整理しておきたい。
『インスタお仕事化スタータープログラム』は、「インスタの発信をお仕事にしよう」と呼びかけ、まずは無料の動画講座やLINE登録へ案内していく構造になっている。 講師として前に出ているのは「さき」(角田サキ)という人物で、運営会社としては「株式会社OPT-IN」の名前が挙げられている。
ネット上では、この案件について「無料講座はあくまで入口で、その後に高額なスクール契約へ誘導されるのではないか」「実際に稼げたという確かな声が少ない」という指摘も見かける。 ただ、これはあくまで“そう紹介されている”という伝聞だ。 タダシ自身がこの目で受講して確認したわけではない。 だからここからは、その伝聞を鵜呑みにせず、誰でも辿れる公開情報に置き換えて確かめていく。
確認ポイント①:その「無料」は、どこまでが無料なのか
まず気になるのが、「無料」と「高額」の境目だ。
この手の案件でよくあるのが、入口の講座やセミナーは確かに無料でも、本格的に学ぶには別途有料のスクールやサポートプランの契約が必要になる、という流れだ。 無料の動画を見ているうちに「ここから先は本講座で」と案内される——その本講座の金額が、登録前のこの段階でははっきり示されていないことが多い。
ここで思い出しておきたいのが、国民生活センターの注意喚起だ。 「無料で簡単に稼げる」とうたう広告から入り、その後に高額な情報商材や契約の購入を勧誘される、という相談が数多く報告されている。 情報商材に関する相談は、2024年だけで4,000件を超える規模で寄せられている。 (出典:国民生活センター「情報商材(各種相談の件数や傾向)」)
「無料」という言葉は、たいてい最後まで無料という意味ではない。 どこからが有料で、いくらかかるのかを、申し込む前に紙やスクショで残るかたちで確認しておきたい。

確認ポイント②:「簡単に・誰でも稼げる」という言葉をどう受け取るか
次に確かめたいのが、宣伝の“言い切り方”だ。
「スマホひとつで」「初心者でも」「インスタを更新するだけで稼げる」——副業の広告には、こうした断定的な表現がよく並ぶ。 だが、消費者庁は、実際よりも著しく良いと見せて消費者の合理的な選択を妨げる表示は、景品表示法(優良誤認)上の問題になりうると説明している。 (出典:消費者庁「優良誤認とは」)
実際、消費者庁は2025年6月、SNS上で「このプランなら、月◯◯万が当たり前になる」などと断定的にうたって高額なサポートプランを契約させていた事業者について、注意喚起を公表している。 (出典:消費者庁「簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に関する注意喚起」)。 これは別の事業者の事例だが、「断定的に稼げると見せる売り方」そのものが公的機関に問題視された、という事実は知っておきたい。
誰にでも当てはまる「簡単に稼げる」は、たいてい誰にも当てはまらない。 強い言い切りほど、根拠を一度確かめる——そのくらいの距離感でちょうどいい。

確認ポイント③:運営会社「株式会社OPT-IN」を自分の手で確かめる
次に確かめたいのが、運営会社だ。
通信販売で商品やサービスを広告するときは、特定商取引法によって、事業者の名称・所在地・連絡先などを表示することが義務づけられている。 消費者庁は、法人の場合は「登記簿上の名称」と「現に活動している住所」を正確に表示する必要があると説明している。 (出典:消費者庁「通信販売広告について(特定商取引法ガイド)」)。 だからこの表記は、運営者を確かめるための大事な入口になる。
そこでタダシは、運営会社とされる「株式会社OPT-IN」を、国税庁の法人番号公表サイトで照らし合わせてみた。 確認できたのは、次の事実だ。 法人番号7120001249709の「株式会社OPT‐IN」が実在し、所在地は「大阪府大阪市中央区南久宝寺町四丁目4-7」、直近の更新は令和7年(2026年)6月18日となっていた。 公開情報の上では、いま活動している法人として確認できる。 (出典:国税庁「法人番号公表サイト」)
ここで一点だけ注意したい。 「株式会社OPT-IN」という同名の法人は、東京都内にも別の法人番号で存在する。 同名でも別会社ということがあるので、契約相手を確かめるときは、社名だけでなく所在地と法人番号まで突き合わせておきたい。 実在が確認できることと、その講座が期待どおりの内容かどうかは、別の話だ。

確認ポイント④:もし申し込んでしまっても、使える制度がある
最後に、知っておいてほしいことがある。
もう契約してしまった、お金を払ってしまった——そういうときでも、消費者を守る制度は用意されている。 契約の類型によっては、一定期間内であればクーリング・オフで契約を解除できる場合があるし、「必ず稼げる」といった事実と違う説明で契約させられた場合は、消費者契約法に基づいて契約を取り消せる可能性もある。 (出典:消費者庁「特定継続的役務提供(特定商取引法ガイド)」)
ただ、どの制度が使えるかは契約の中身によって変わる。 自分だけで判断しようとせず、まずは消費者ホットライン「188(いやや)」に電話して、身近な消費生活センターに相談してほしい。 (出典:消費者庁「消費者ホットライン」)
もし「これって大丈夫かな」と迷っているなら、申し込む前でも申し込んだ後でもいい。 案件名・URL・勧誘のスクショを当サイトの公式LINEに送ってもらえれば、確認しておきたいポイントを一緒に整理する。 タダシは、あなたの代わりに判断はしない。 ただ、判断材料をそろえる手伝いはできる。

判断するときに押さえたいこと
ここまでのチェック項目を、あなた自身の手で埋めてみてほしい。 ✓が埋まらない欄が多いほど、立ち止まる理由は増えていく。 タダシが公開情報で確認できたのは、「『インスタお仕事化スタータープログラム』は無料講座を入口にした構造であること」「運営会社とされる株式会社OPT-IN(法人番号7120001249709・大阪市中央区)は実在し、現時点では活動している法人として確認できること」「無料の入口から高額契約に至る副業トラブルに、公的機関が繰り返し注意していること」「断定的に稼げると見せる売り方そのものが、別事例で公的機関に問題視されたことがあること」まで。 逆に、無料講座の先の本講座の正確な金額や、講師『さき』の実績、実際に稼げるのかどうかは、公開情報の範囲では確認できなかった。 詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、無料の入口でお金や個人情報を渡す前に、本講座の金額と解約条件、そして運営会社の実在だけは、あなた自身でも確かめておきたいと思う。 答えはたぶん、すでに公開情報の中にある。 判断に迷ったら、案件名・URL・勧誘文のスクショを公式LINEに送ってもらえれば、確認しておきたいポイントを一緒に整理する。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがする。
- 「無料講座」の先にある有料スクールの金額・契約期間・解約条件が、申し込む前にはっきり示されているか
- 「簡単に」「誰でも稼げる」といった断定的な表現の根拠(実際の受講者の成果データなど)が示されているか
- 運営会社「株式会社OPT-IN」の社名・所在地・法人番号を、国税庁の法人番号公表サイトで照合したか(同名の別会社と取り違えていないか)
- もし契約してしまっても、クーリング・オフや消費者ホットライン188で相談できることを知っているか

タダシ
情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。