SNS、特にXやInstagramで「MoonshotFX」という名前を見かけて、気になっているのかもしれない。 あるいは、すでに口座を開設して入金していて、出金できるかどうか不安になっているのかもしれない。 先に、タダシが確認できた事実と、確認できなかった事実を分けて伝えておきたい。 MoonshotFXは、公式サイトで「コモロ連合アンジュアン」の金融ライセンス(AOFAライセンス)を取得していると案内している。 ただし、2026年7月5日時点でタダシが金融庁の無登録業者公表リストを確認した範囲では、「MoonshotFX」という名称そのものは掲載されていなかった。 掲載されていないことが、そのまま安全を意味するわけではない。 金融庁自身、このリストについて「掲載されていない者であっても、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ます」と注記している。 止めもしないし、押しもしない。 ただ、申し込む前に——あるいは、すでに入金してしまった今こそ——一緒に確かめておきたいことがある。 なお、この記事はMoonshotFXを違法・詐欺と断定するものではない。 タダシが公開情報で確認できた事実と、確認できなかったことを分けて、淡々と整理していく。

この記事の要点

SNSやXのインフルエンサー経由で紹介されることが増えているFX・仮想通貨CFD取引所「MoonshotFX」。 コモロ連合アンジュアンの金融ライセンスを掲げているが、2026年7月時点で金融庁の無登録業者公表リストに名称は確認できない。 タダシが確認できた事実と、確認できなかったことを分けて整理する。

この記事の目次
  1. まず一度、立ち止まる
  2. ① 金融ライセンスと「登録」は確認できたか
  3. ② コモロ・アンジュアンという所在地表記と、似た業者への警告例
  4. ③ SNS・コピートレード勧誘と出金トラブルという「伝聞」をどう受け止めるか
  5. 入金前にできること、もし気づいたら
  6. ひとつだけ、覚えて帰ってほしいこと
  7. 判断するときに押さえたいこと
  8. 出典・参考情報

まず一度、立ち止まる

SNSの広告やインフルエンサーの投稿で「MoonshotFX」という名前を見かけ、興味を持ったのかもしれない。 あるいは、すでに口座を作って入金していて、出金できるかどうか不安になっているのかもしれない。

ここで大事にしたいのは、口コミやうわさで白黒つけることではない。 「公開情報だけで説明が通るか」を、タダシと一緒に確かめることだ。 止めもしないし、押しもしない。

確かめる順番は、ひとつ目に金融ライセンスと登録の実態、ふたつ目に所在地表記と似た業者への警告例、みっつ目にSNS・コピートレード勧誘や出金トラブルという伝聞の扱い方——この3つに分けると迷わない。

① 金融ライセンスと「登録」は確認できたか

投資商品の勧誘や取引をお金をとって行うには、本来、金融商品取引法に基づいて内閣総理大臣の登録を受ける必要がある。 同法第29条は「金融商品取引業は、内閣総理大臣の登録を受けた者でなければ、行うことができない」と定めている。

MoonshotFXは公式サイトで「コモロ連合アンジュアン」のAOFA(Anjouan Offshore Finance Authority)ライセンスを取得していると案内している。 ただし、これは日本の金融庁の登録とは別物であり、AOFAライセンスがあっても日本の金融庁への登録の代わりにはならない

タダシが2026年7月5日時点で金融庁が公表する無登録業者の名称リストを確認した範囲では、「MoonshotFX」という名称そのものは掲載されていなかった。 ただし同リストには「掲載されていない者であっても、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ます」と明記されている。 掲載がないことは、金融庁が安全だと認定したことを意味しない。 会社名がわかっている場合、登録の有無は金融庁の金融事業者一括検索で自分でも確認できる。

金融庁の登録業者一覧ページ
登録を受けた事業者は金融庁が公表する一覧で確認できる。(出典:金融庁「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」)

② コモロ・アンジュアンという所在地表記と、似た業者への警告例

コモロ連合アンジュアンは、金融規制が比較的緩やかな地域として知られている。 海外に所在地を置くこと自体が直ちに問題というわけではないが、タダシが確認した範囲では、同じアンジュアンを所在地とするFX業者が現に金融庁から警告を受けている例が複数ある

たとえば金融庁が公表する無登録業者リストには、Neon Fx(提供サービス名「Bull360」・令和8年3月掲載)、Dynamix Ltd(令和8年2月掲載)、WM Markets Ltd(令和7年11月掲載)など、コモロ・アンジュアンを所在地とするFX業者が「インターネットを通じて、店頭デリバティブ取引の勧誘を行っていたもの」として名を連ねている。

MoonshotFX自体がこれらと同一の運営者かどうかは、タダシが確認した範囲ではわからない。 ただし、金融庁は無登録業者との取引について「出金の拒否や法外な出金手数料を請求されたり、急に連絡が取れなくなるなどといったトラブルに遭ったという声が多く寄せられています」と注意喚起している名前や所在地を変えながら似た手口が繰り返される可能性は、この注意喚起が示す通りだ。

金融庁による無登録業者は高リスクとの注意喚起ページ
金融庁は、無登録業者との取引は高リスクだと注意喚起している。(出典:金融庁「無登録業者との取引は要注意」)

③ SNS・コピートレード勧誘と出金トラブルという「伝聞」をどう受け止めるか

ネット上では、MoonshotFXについて「コピートレードで簡単に利益が出た」という投稿の後に、「出金しようとしたら理由なく拒否された」「出金申請が何週間も処理中のまま」といった声があるとされている。 ただし、これらはタダシが直接裏を取れた一次情報ではなく、伝聞の域を出ない。

一方で、SNSをきっかけにした投資勧誘全般については、公的な統計と注意喚起が存在する。 金融庁はSNSや著名人を騙る広告からの投資勧誘に注意を呼びかけており、偽広告やDMをきっかけにLINEグループへ誘導し、「安心して高額な入金をした後に連絡が取れなくなった」という相談が多く寄せられているとしている。

警察庁の令和7年確定値によると、SNS型投資詐欺の認知件数は9,523件、被害額は1,288.0億円で、いずれも前年(6,413件・871.1億円)から大きく増えている。 MoonshotFX固有の被害実態をタダシが統計で個別に確認できたわけではない。 ここは、確認できたこと(統計・注意喚起の存在)と確認できなかったこと(MoonshotFX個別の被害実態)を分けておきたい。

金融庁によるSNS投資勧誘への注意喚起ページ
金融庁は、著名人を装ったSNS上の広告や投稿による投資勧誘に注意を呼びかけている。(出典:金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください」)

入金前にできること、もし気づいたら

まだ入金していないなら、確かめておきたいことが3つある。 ひとつ目は運営会社名を国税庁の法人番号公表サイトで調べること、ふたつ目は登録の有無を金融庁の金融事業者一括検索で確かめること、みっつ目は「月利〇〇%は確実」「プロの取引をコピーするだけ」といった断定的な勧誘文がないか確認することだ。

すでにお金を入れてしまった、あるいは家族が入れていたとしても、自分を責めないでほしい。 あなたが悪いわけじゃない。 まずは消費者ホットライン(188)金融庁の金融サービス利用者相談室に、やり取りの記録やスクリーンショットを残したうえで相談できる。

「この案件、大丈夫かな」と思ったら、タダシのLINEに案件名・URL・勧誘文のスクリーンショットを送ってほしい。 判断を代わりにするのではなく、確認しておきたいポイントを一緒に整理するだけだ。 相談は無料だ。

ひとつだけ、覚えて帰ってほしいこと

MoonshotFXが詐欺かどうかを、タダシが決めることはしない。 ここまでで確かめられたのは、「MoonshotFXという名称は2026年7月時点で金融庁の無登録業者リストに確認できなかった」という事実と、「同じコモロ・アンジュアンを所在地とする複数のFX業者が現に警告を受けている」という事実、そして「所在地・出金トラブルの詳しい実態はタダシの手元では裏付けが取れなかった」という限界の3つだ。

高い利回りの約束や「プロをコピーするだけ」という言葉より先に、登録の有無という地味な確認を1つだけ。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

判断するときに押さえたいこと

整理する。 MoonshotFXは、公式サイトで「コモロ連合アンジュアン」のAOFAライセンスを取得していると案内しているが、これは日本の金融庁への登録とは別物だ。 2026年7月5日時点でタダシが金融庁の無登録業者公表リストを確認した範囲では、「MoonshotFX」という名称そのものは掲載されていなかった。 ただし、同リストには掲載がなくても無登録営業に該当する場合があると注記されており、同じコモロ・アンジュアンを所在地とする複数のFX業者が現に警告を受けている事実もある。 詐欺だと断定するつもりはない。 ただ、登録の有無と勧誘文の断定的な表現だけは、お金を動かす前に自分の目でも確かめておきたい。 もし「もう入金してしまった」「今まさにコピートレードを勧められている」と感じたら、一人で抱え込まないでほしい。 案件名・URL・勧誘文のスクリーンショットをタダシのLINEに送ってくれれば、確認しておきたいポイントを一緒に整理する。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

申し込む前の確認リスト
  • MoonshotFXについて、金融庁の金融事業者一括検索で登録の有無を確認した
  • コモロ・アンジュアンという所在地や運営会社の実在を、自分でも裏付けが取れているか確認した(金融庁のリストに名前がなくても、無登録営業に該当する場合がある)
  • 「月利〇〇%は確実」「プロの取引をコピーするだけ」など断定的な勧誘文がないか確認した
  • すでに入金していて出金できない場合は、消費者ホットライン(188)や金融庁の相談窓口に状況を伝えた
  • SNSやLINEでのやり取り、振込先の情報を消さずに保存した
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報