「絶対にお金が減らない」——そんな見出しのFX講座の広告をSNSやLINEで見て、気になっている人がいると思う。 この広告を紹介・検証しているのが、fbss.co.jpというサイトに掲載された「キングメイカーFXは怪しいのか」という記事だ。 「517戦517勝」「毎月200%のリターン」といった数字や、運営会社の情報について指摘が書かれている。 タダシが実際にこの記事と、運営会社の公式サイトを自分の目で確認して、公開情報として確認できたことと、確認できなかったことを、ここではっきり分けて書いていく。 止めもしないし、押しもしない。 ただ、無料講座に登録する前に、一緒に確かめておきたいことがある。 なお、この記事はキングメイカーFX・クロスリテイリング株式会社を違法・詐欺と断定するものではない。
SNS広告やLINEで見かける「キングメイカーFX」というFX投資助言サービス。 「絶対にお金が減らない」「517戦517勝」といった広告文言を、fbss.co.jpの検証記事をもとに、運営会社クロスリテイリング株式会社の情報や特定商取引法の表示と突き合わせ、タダシが公開情報で確認できたことと確認できなかったことを整理する。
この記事の目次
その広告、申し込む前に確かめておきたいこと
SNSやLINEで「絶対にお金が減らない」というFXの広告・動画講座を見て、キングメイカーFX(Kingmaker FX)というサービスが気になっている——そんな人に向けた記事だ。
結論を急ぐ前に、ひとつだけ確かめておきたい。 この記事のもとになっているのは、fbss.co.jpというサイトに掲載された「キングメイカーFXは怪しいのか」という検証記事だ。
そこには、広告のキャッチコピーと運営会社の特定商取引法の表示とのあいだにあるギャップや、「517戦517勝」という実績の検証可能性について指摘が書かれている。
タダシは実際にこの記事と、運営会社の公式サイトを自分の目で確認した。 わかった事実だけを、3つの視点で順番に整理していく。 この記事は、キングメイカーFX・クロスリテイリング株式会社を違法・詐欺と断定するものではない。
- ①「絶対に減らない」広告の言葉——実際の表現と、特商法表示の記載
- ②「517戦517勝」という実績——何が検証でき、何ができないか
- ③運営会社・登録・創業者の経歴——誰が、どんな資格でこのサービスを提供しているか
「絶対にお金が減らない」——広告の中身を確認する
fbss.co.jpの記事によると、キングメイカーFXの広告には、「絶対にお金が減らない」「FXトレードの公開授業」という見出しが大きく掲げられている。
講師として紹介されているのは、クロスリテイリング株式会社の創業者である山口孝志氏だ。 広告には「産経新聞、TOKYO MX(地上波テレビ)も取材した」という文言も添えられている。
広告文の中には、他にも次のような表現が並んでいる。
- 「魔法の❓❓理論を日本で初めて採用」
- 「高速スキャル炸裂!毎月200%のリターン」
- 「理論上、絶対負けない」

「517戦517勝」「毎月200%」という数字と、特定商取引法の表示を突き合わせる
広告では「517回のトレードで517回とも勝った」という実績が示されている、とfbss.co.jpの記事は指摘している。
同記事の検算によれば、この実績には負けトレードが1件も表示されていないこと、どの口座・どの期間の記録か明記がないこと、第三者機関による検証の記載がないことが指摘されている。 この検算自体は、タダシが独自に行ったものではなく、参考記事の指摘であることは分けて書いておく。
一方で、運営会社が公開している特定商取引法の表示には、「利益や効果を保証したものではありません。 FXは価格変動リスクを伴うため、場合によっては損失を被る可能性があります」という記載がある。
「絶対に」「理論上、絶対負けない」という広告の言葉と、この特商法表示は、同時には成り立たないとタダシは思う。
金融商品取引法第38条は、「顧客に対し、不確実な事項について断定的判断を提供し、又は確実であると誤解させるおそれのあることを告げて」勧誘する行為を禁じている(断定的判断の提供の禁止)。 ざっくり言うと「必ず儲かる、絶対に減らない、と言い切って勧誘してはいけない」というルールだ。 「絶対」「必ず」という言葉が出てきたら、それは立ち止まるサインだ——とだけ、覚えておきたい。
- 実績の主張には口座・期間・第三者検証の記載があるか確認する
- 広告の言い切りと、特商法表示の損失リスクの記載を見比べる
- 「絶対」「必ず」「理論上、負けない」という言葉自体を、立ち止まるサインとして扱う

運営会社クロスリテイリング株式会社と、創業者の経歴を確認する
広告やfbss.co.jpの記事によれば、キングメイカーFXを提供しているのはクロスリテイリング株式会社だ。
同社の公式サイト「会社概要」ページを確認すると、所在地は東京都墨田区錦糸1-2-1、設立は2009年7月23日、創業者は山口孝志氏と記載されている。
同社は自社サイトで「投資助言・代理業(投資顧問業)関東財務局長(金商)第2267号」の登録を掲げている。 日本でFXや株の投資助言を有償で行うには金融庁への登録が必要で、登録の有無は金融庁の「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で誰でも確認できる。
タダシが確認したのは、クロスリテイリング株式会社が自社サイトでこの登録番号を掲げている、というところまでだ。 金融庁の一覧との一件ずつの突き合わせは、この記事の時点ではタダシ自身は行っていない。 気になる場合は、登録番号を検索窓に入れて自分の目で確認しておくといい。
もうひとつ、確認しておきたい情報がある。 インターネット上の複数の情報商材レビューサイトでは、創業者の山口孝志氏が2015年3月、東京地検特捜部により法人税法違反(脱税)の容疑で在宅起訴されたと報じられている。 約1億9300万円の所得を隠し、約4900万円を脱税した疑いがあった、という内容だ。
ただし、この起訴内容についてタダシが検察発表や裁判記録そのものを直接確認できたわけではない。 あくまで、ネット上で繰り返し報じられている情報として、正直に書いておく。
- 運営会社名・所在地・登録番号が、広告やLINEの案内にきちんと明記されているか
- 登録番号は、金融庁の免許・許可・登録等を受けている事業者一覧で自分でも照合できる
- 過去の行政処分・訴訟・報道歴は、会社名・個人名で個別に検索しておく

気になる広告を見つけたら、どこに相談できるか
キングメイカーFXの広告や、fbss.co.jpの記事を見て「これは大丈夫かな」と感じた場合、個人でできることがある。
ひとつは、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で、運営会社の登録状況を自分の目で確かめること。
もうひとつは、最寄りの消費生活センター(188)への相談だ。 契約前の不安や、契約後のトラブルの相談窓口として案内されている。
そしてもし、「この広告、申し込む前に確認しておきたい」ということがあれば、タダシのLINEに案件名・URL・広告のスクショを送ってほしい。 確認できる公開情報の範囲で、一緒に整理する。
- 登録状況の確認は、金融庁の事業者一覧へ
- 個別の相談・トラブルは、消費生活センター(188)へ
- 登録前に一緒に確認したい場合は、タダシの公式LINEへ
判断するときに押さえたいこと
ここまでの確認ポイントを、実際にチェックリストへ自分の手で埋めてみてほしい。 タダシが公開情報で確認できたのは、キングメイカーFXの広告が「絶対にお金が減らない」「517戦517勝」とうたう一方、特定商取引法の表示には損失リスクが明記されていること、運営するクロスリテイリング株式会社が自社サイトで投資助言・代理業の登録番号を掲げていること——ここまでだ。 一方で、「517戦517勝」という実績そのものの裏付けや、創業者の脱税起訴に関する報道の詳細を、タダシが公開情報の範囲では完全には確認しきれなかった。 キングメイカーFX・クロスリテイリング株式会社を、違法・詐欺と決めつけるつもりはない。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。
- 広告の「絶対に」「必ず」という言葉と、特定商取引法の表示にある「利益や効果を保証したものではない」という記載が、矛盾していないか確認したか。
- 「517戦517勝」のような実績について、口座・期間・第三者機関による検証の記載があるか確認したか。
- 運営会社の登録番号を、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている事業者一覧」で自分の目でも照合したか。
- 講師・創業者の過去の経歴や報道歴について、会社名・個人名で個別に検索し、自分でも確認したか。

タダシ
情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。