「KAGUTSUCHI(カグツチ)」「相澤春樹」——検索でこのページに来た人は、SNSやLINEでこの名前を見て、なんとなく不安になっているのではないだろうか。 タダシは、この案件を頭から詐欺だと決めつけるつもりはない。 ただ、ネット上の複数の検証記事が語る内容と、勧誘ページ自体がうたう「毎日5万円がずっと手に入る」という言葉のあいだに、確かめておきたい食い違いがあった。 このページでは、伝聞として語られていることと、公開情報から確認できた事実を、はっきり分けて整理していく。 最終的な判断は、最後まであなたに返す。

この記事の要点

「KAGUTSUCHI(カグツチ)」「相澤春樹」を名乗るFXシグナル配信案件について、複数の独立した検証サイトが運営情報の不透明さや高額請求を指摘している。 当サイトとして企業の実在性までは裏付けられなかったが、公開情報から確認できる事実と確認できないことを分けて整理する。

この記事の目次
  1. 「毎日5万円がずっと手に入る」——勧誘ページがうたう言葉を確認する
  2. 「利用実績528名」という実績アピールの中身を確認する
  3. 「今だけ」のキャンペーン演出を確認する
  4. SNS・LINEからの勧誘という手口そのものを、金融庁の注意喚起と照らし合わせる
  5. 運営会社・特定商取引法の表示、そして金融庁の無登録業者リストを確認する
  6. 他の検証サイトでも同じ指摘が集まっている——それをどう見るか
  7. 判断するときに押さえたいこと
  8. 出典・参考情報

「毎日5万円がずっと手に入る」——勧誘ページがうたう言葉を確認する

「KAGUTSUCHI(カグツチ)」は、相澤春樹と名乗る人物が提供するとされるFXシグナル配信アプリだ。 2021年前後、SNSやLINEを通じて勧誘されていた、と複数の検証サイトが報告している。

タダシが確認できた勧誘ページには、KAGUTSUCHIのロゴとともに「毎日5万円がずっと手に入る!」「リリースから3年を迎えたKAGUTSUCHIは、毎日5万円をあなたに約束し」という文言が並んでいた。 「約束」「ずっと」という言い切りの強さは、まず押さえておきたい。

断定的な利益の保証は、それだけで違法とは言い切れない。 ただし、登録を受けた金融商品取引業者に対しては、金融商品取引法第38条が「不確実な事項について断定的判断を提供」する勧誘を禁じている。 「確実に儲かる」と言い切る勧誘には、まず立ち止まって確認する価値がある、というのがこの法律の趣旨だ。

  • 「必ず」「絶対」「ずっと」など、断定的な言い切りが使われていないかを確認する
  • その数字の根拠(実績データ・第三者機関の検証等)が示されているかを確認する
「本当におめでとう KAGUTSUCHI」「毎日5万円がずっと手に入る」と書かれた、KAGUTSUCHIの勧誘ページに表示されていたバナー
KAGUTSUCHIの勧誘ページには「毎日5万円がずっと手に入る」という同じ文言が繰り返し表示されていた。(画像:KAGUTSUCHI関連の勧誘ページより。sagi-information.website掲載のスクリーンショットを引用・確認日:2026-09-08)

「利用実績528名」という実績アピールの中身を確認する

勧誘ページには「利用実績」として、リリースから3年で利用者528名、銀行口座の残高画面や現金の写真を並べた画像が掲載されていた。 「モニター様から送られてきた写真」という注記もあった。

こうした実績画像は、誰の口座なのか、いつ・どうやって撮影されたのかを第三者が確認する手段がない。 金額や日付は書き込まれていても、口座名義や取引の全体像までは見えないことが多い。

タダシはこの画像だけで実績の真偽を判定することはできない。 ただ、"実績"として提示されている情報が、自分で裏取りできる形になっているかは、確認しておく価値がある。

  • 実績として示された画像が、口座名義や取引の全体像まで確認できる形になっているかを見る
  • 「モニター様から」など、提供元があいまいな表現になっていないかを見る
「利用実績」として利用者528名・利用口座合計2億円超と書かれ、銀行口座の残高画面や現金の写真が並べられたKAGUTSUCHIの勧誘ページ
勧誘ページに掲載されていた「利用実績」の画像。銀行口座の残高画面や現金の写真が並ぶが、誰のものかを外部から確認する手段はない。(画像:KAGUTSUCHI関連の勧誘ページより。sagi-information.website掲載のスクリーンショットを引用・確認日:2026-09-08)

「今だけ」のキャンペーン演出を確認する

勧誘ページには、KAGUTSUCHIの案内とは別に「5万円がスマホで当たる!夏特キャンペーン」という抽選プレゼント企画のバナーも表示されていた。

「今だけ」「抽選」「無料でチャレンジ」という言葉を重ねて、申し込みを急がせる演出は、この手のSNS勧誘型ページでよく使われる型だ。 じっくり考える時間を与えないための仕掛けだと捉えておきたい。

急かされていると感じたら、いったんページを閉じて時間を置いてみる。 キャンペーンは今日申し込まなければ本当になくなるのか、自分に問い直してみるといい

「5万円がスマホで当たる!夏特キャンペーン」「さあ、まずは無料で今すぐチャレンジしてください」と書かれた、KAGUTSUCHIの勧誘ページに表示されていた抽選キャンペーンバナー
勧誘ページには、抽選で5万円が当たるとする「夏特キャンペーン」のバナーも表示され、申し込みを急がせる作りになっていた。(画像:KAGUTSUCHI関連の勧誘ページより。sagi-information.website掲載のスクリーンショットを引用・確認日:2026-09-08)

SNS・LINEからの勧誘という手口そのものを、金融庁の注意喚起と照らし合わせる

KAGUTSUCHIは、SNSやLINEを通じて勧誘されていた、と複数の検証サイトが報告している。 友人からの紹介という形で接触されるケースもあった、とされている。

金融庁は「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください」と題したページで、「SNSやマッチングアプリ等を通じて知り合った者から、暗号資産やFXなどの投資商品の投資勧誘を受けて投資したところ、『返金を申し出ても返金されない』『相手と連絡が取れなくなった』などという相談が多く寄せられています」と注意喚起している。

これはKAGUTSUCHIを名指ししたものではない。 だが、SNS・LINE経由で投資的な商品を勧誘される、という構図そのものが公的機関の注意喚起の対象になっていることは、押さえておきたい事実だ。

  • ①発信の中身——断定的な利益の言い切りがないかを確認する
  • ②勧誘導線——SNS・LINEでの接触、友人紹介という形になっていないかを確認する
  • ③運営会社・特定商取引法に基づく表示(特商法表示)——氏名・住所・電話番号が確認できるかを確認する
金融庁によるSNS投資勧誘への注意喚起ページ
金融庁は、著名人を装ったSNS上の広告や投稿による投資勧誘に注意を呼びかけている。(出典:金融庁「SNS・マッチングアプリ等で知り合った者や著名人を騙る者からの投資勧誘等にご注意ください」)

運営会社・特定商取引法の表示、そして金融庁の無登録業者リストを確認する

タダシが確認した範囲では、KAGUTSUCHIの勧誘ページに、運営会社の名称・所在地・電話番号を明記した特定商取引法に基づく表示は見当たらなかった。 複数の検証サイトも同様に「運営会社情報が不透明」と指摘している。

通信販売を行う事業者には、特定商取引法第11条・同施行規則第23条により、「販売業者又は役務提供事業者の氏名又は名称、住所及び電話番号」を広告に表示する義務がある。 この表示が欠けている場合、それ自体が確認しておくべきサインになる。

また、KAGUTSUCHIが投資的な商品を扱っているなら、金融商品取引業の登録が必要になる場合がある。 タダシが金融庁の無登録業者リスト・サイト内検索を確認した範囲では、「KAGUTSUCHI」「相澤春樹」の名称は見当たらなかった。 ただし、金融庁自身が「掲載されていない者でも、無登録営業に該当する行為を行っていることがあり得ます」と明記している。 載っていないことは、安全の証明にはならない。

金融庁の無登録業者の名称公表ページ
金融庁は、無登録で金融商品取引業を行うとして警告書を出した業者の名称を公表している。(出典:金融庁「無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について」)

他の検証サイトでも同じ指摘が集まっている——それをどう見るか

KAGUTSUCHI・相澤春樹については、今回参照した記事以外にも、複数の独立した副業・投資検証系サイトが個別に取り上げていることをタダシは確認した。 運営元が異なる複数のサイトが同じ案件を取り上げているという事実は、この案件がネット上で一定の注目・懸念を集めていることを示している。

ただし、これらのサイトの多くも口コミや伝聞をベースにした記述が中心で、公的機関による処分や勧告の記録を伝えているわけではない。 「複数のサイトが指摘している」ことと、「公的機関が違法性を認定した」ことは、別の話だ。 ここを混同しないようにしたい。

背景として、SNSやLINEを経由した投資型の勧誘そのものが近年急増している。 警察庁の集計では、令和7年のSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は15,168件、被害額は1,834.3億円にのぼる(令和6年は10,237件・1,271.9億円)。 KAGUTSUCHI自体はこの統計の対象期間より前の案件だが、同種の手口全体が増加傾向にあるという背景は知っておいて損はない。

警察庁の特殊詐欺の認知・検挙状況のページ
警察庁は、SNS型投資・ロマンス詐欺を特殊詐欺の一手口として統計を公表している。(出典:警察庁「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」)

判断するときに押さえたいこと

KAGUTSUCHI・相澤春樹について、執筆時点で金融庁や警察庁など公的機関による名指しの処分・警告の記録は確認できなかった。 一方で、勧誘ページ自体が「毎日5万円がずっと手に入る」と断定的にうたっていたこと、実績として示された画像の裏取りができないこと、運営会社の名称・住所・電話番号を明記した特定商取引法の表示が見当たらなかったこと——これらは、タダシが公開情報から確認できた事実だ。 詐欺かどうかを外から断定することはタダシにはできない。 ただ、SNSやLINEで同じような勧誘を受けているなら、断定的な言い切りの有無、実績の裏取り可否、運営会社の表示の3点は、支払う前に自分の手で確認しておいてほしい。 最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。 「これ、大丈夫かな」と迷ったら、公式LINEに案件名やスクショを送ってほしい。

申し込む前の確認リスト
  • 「必ず」「絶対」「ずっと」など、断定的な利益の言い切りが使われていないかを確認したか
  • 実績として示された画像・数字を、自分で裏取りできる形になっているかを確認したか
  • 運営会社の名称・住所・電話番号が記載された特定商取引法に基づく表示を確認したか
  • 投資的な商品なら、金融庁の無登録業者警告リストと照らし合わせたか
  • SNS・LINEで急に勧誘されたとき、「今だけ」に急かされて即断していないかを確認したか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報