その副業、本当に申し込んで大丈夫かな——その「なんとなく不安」は、たいてい正しい。 「スマホ1日10分」「スキル不要」とうたう『次世代型副業』を見つけて、登録の一歩手前で迷っている人へ。 止めもしないし、押しもしない。 ただ、申し込む前に、公開情報で一緒に確かめておきたいことがある。 本記事は特定の事業者を違法・詐欺と断定するものではない。

この記事の要点

「合同会社リスト」が広告する『次世代型副業』について、広告・申込フォーム・特商法表記などの公開情報と、消費者庁・国民生活センターの注意喚起を突き合わせて、申し込む前に確認しておきたいポイントを整理する。

この記事の目次
  1. 『次世代型副業』は何で稼ぐのか、先に確認する
  2. 登録するとどうなる——マニュアルと「後払い」の設計
  3. 入口は数千円、その先の「サポートプラン」を確認する
  4. 運営会社と特商法表記を確認する
  5. 公開情報でわかること・わからないこと
  6. 迷ったら、確認ポイントを一緒に整理する
  7. 判断するときに押さえたいこと
  8. 出典・参考情報

『次世代型副業』は何で稼ぐのか、先に確認する

結論を急ぐ前に、ひとつだけ確かめておきたい。 この副業は、結局「何の作業でお金をもらうのか」だ。

広告に並ぶのは「自由な時間」「機材・資格不要」「1日10分からOK」といった言葉だ。 一方で、具体的な仕事の中身ははっきりしない

案内ページの特商法表記を見ると、売られているのは「デジタルコンテンツ(副業マニュアル)」とある。 つまり届くのは「仕事」ではなく「マニュアル」のように読める。

広告ではこう言っている。 一方、特商法表記ではこうなっている。 このギャップは、申し込む前に見ておきたい

「業界注目度No.1」「累計申込9,000人突破」などの広告表示
広告には「No.1」「9,000人突破」といった表示が並ぶが、その根拠となる調査は確認できなかった。(出典:合同会社リスト「次世代型副業」案内ページ)

登録するとどうなる——マニュアルと「後払い」の設計

順番に確かめていこう。 申し込むと、まずLINEへ案内され、電話での面談に進む流れだとされる。

申込フォームには「銀行振込(30日後払い)」と表示されている。 「後払いだから安心」と感じさせる作りだ。

ただ、後払いでも支払い義務はなくならない支払いが先送りになるだけで、契約そのものが消えるわけではない。 ここは混同しないでおきたい。

申込フォームに表示された「銀行振込(30日後払い)」の案内
申込フォームには後払いの案内が表示されている。(出典:合同会社リスト「次世代型副業」申込ページ)

入口は数千円、その先の「サポートプラン」を確認する

料金の構造も見ておきたい。 観測されている相談では、入口は数千円ほどで、その後に高額なサポートプランをすすめられた、という声がある。

これはタダシが裏を取れた金額ではない。 ただ、似た型については公的な注意喚起がある。

消費者庁は2025年6月、「簡単な副業をうたい高額なサポートプランを契約させる事業者に関する注意喚起」を出した。 「このプランなら、月50万が当たり前になる」などと契約させながら報酬が得られなかった、という相談が各地に多数寄せられているという。

国民生活センターにも、SNS広告をきっかけにマニュアルやサポート契約を購入し、返金されないという相談が登録されている。 入口の安さと、その先の金額は、分けて見ておきたい

国民生活センターのSNS投資トラブル急増の注意喚起ページ
国民生活センターは、SNSをきっかけとした投資トラブルの急増に注意を呼びかけている。(出典:国民生活センター)

運営会社と特商法表記を確認する

運営会社も、公開情報で確認しておきたい。 特商法表記には事業者名「合同会社リスト」、運営責任者「久保村市朗」、東京都豊島区の所在地が記載されている。

参考記事では、旧社名「合同会社FIDES」から2025年8月に社名変更したとされている。 これはタダシ自身が登記で確認できた事実ではない。 法人番号公表サイトや登記情報で、あなた自身でも確かめておきたい

特商法表記には「返品及び返金はお受けできません」との記載がある。 通信販売はクーリング・オフの対象外で、返品の可否は事業者が広告に示した特約による(消費者庁「通信販売 特定商取引法ガイド」)。 払う前に、返金条件は必ず読んでおきたい

合同会社リストの特定商取引法に基づく表記
特商法表記には運営責任者・所在地・「返品及び返金はお受けできません」の記載がある。(出典:合同会社リスト 特定商取引法に基づく表記)

公開情報でわかること・わからないこと

わかった事実だけを淡々と整理する。 憶測や決めつけは書かない。

「No.1表示」については、合理的な根拠のないNo.1表示は景品表示法上問題となりうる、と消費者庁が示している。 あくまで「なりうる」であって、この事業者が処分された事実は確認できていない。

  • 確認できた:広告の「No.1」「9,000人突破」の根拠となる調査は見当たらない
  • 確認できた:売られているのはマニュアル(デジタルコンテンツ)で「返金不可」とされる
  • 確認できた:似た手口に消費者庁・国民生活センターの注意喚起がある
  • 確認できなかった:社名変更の登記、具体的な金額の裏取り、「違法・詐欺だ」と断定する根拠

迷ったら、確認ポイントを一緒に整理する

ここまで読んで、まだ迷いが残っているかもしれない。 それでいい。 焦って決める必要はない。

もし「この副業、大丈夫かな」と思ったら、案件名・URL・勧誘文のスクショをLINEで投げてほしい。 特商法表記・返金条件・運営会社を一緒に確認して、見ておきたいポイントを整理する。 相談は無料だ。

最終的に判断するのは、あなた自身。 ただ、その判断材料を増やすお手伝いだけは、タダシがします。

判断するときに押さえたいこと

止めもしないし、押しもしない。 ただ、『次世代型副業』のように中身があいまいなまま高額プランへ進む型は、申し込む前の確認で防げることが多い。 仕事内容と金額が最初からはっきりしているか——そこだけは、あなた自身の目で確かめておきたい。 困ったときは、消費者ホットライン「188」にも相談できる。

申し込む前の確認リスト
  • 広告の「No.1」「9,000人突破」に、根拠となる調査・出典が示されているか
  • 「何の作業で」「いくら払って」「いくら受け取れるのか」が、申し込み前に具体的にわかるか
  • 特商法表記の返品・返金条件を読んだか(「返品及び返金はお受けできません」の記載はないか)
  • 運営会社を法人番号公表サイト・登記情報で確認したか
運営者 タダシ株選びナビ 運営者
タダシ
編集者から、読むときのひとこと

情報をひとつに絞らず、運営情報・料金・条件をそれぞれ確かめてみてください。判断に迷う点があれば、一緒に整理します。

出典・参考情報